【地域包括ケアシステムと鍼灸師】


今、高齢者・要介護者を取り巻く社会全体の流れは、「地域包括ケアシステム」に代表されるように、地域の関係職種・ボランティア・住民全員が一体となって「自立支援」を行おう、となっています。
これは、国の方針であり、実施主体は地方自治体です。
残念ながら、各自治体が考える「地域包括ケア」構想の中に、鍼灸マッサージ師はなく、連携できる(したい)職種と考えられていません。
医療介護行政の認識は、
・鍼灸師=鍼と灸だけをする人、東洋医学が専門で、西洋医学を知らず話しが通じない人
・マッサージ師=しんどいに人にマッサージをして楽にする人
こんな感じではないでしょうか?
(私の偏った調査の為、違うことも多いと思います)
一部のケアマネは、重度化予防にリハビリをして欲しいけど、気持ちよくしてくれるマッサージ(勿論、関節拘縮や筋麻痺を改善する目的で施術をしていると思いますが)が関わっているため、PTOTを導入できないと憤る人はいます。
療養費により、鍼灸・マッサージ施術を行うだけではなく、国が目指す【自立支援】を共通に認識し、施術側・受療側・国民全体の利益を考え実行する必要があると思います。
患者さんの自己決定を尊重すべきですが、社会保険料から報酬が出る以上は、それを支払っている国民の利益も考える必要があると思っています。
私達の仕事(療養費)が、今後も社会的に必要だと考えられ、存続していくためには、身体の改善だけではなく【生活の改善】というキーワードが重要だと考えています。
まぁ、施術者それぞれの考え方だとは思いますが、あはき業界全体として、どう生き残っていくか考えたいですね。

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