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かしこさラボ

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賢さとは何か、どのようにすればはぐくむことができるのかを探求するためのマガジンです。 賢さの要素を分析して理解し、それを手に入れる実践をとにかく溜めていくところから始めています。…
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#コミュニケーション

かしこさラボ【導入】~一緒にかしこくなりませんか~

なお、「かしこさラボ」の「導入・分析編」の記事は、できればPCで腰を据えて読むことをオススメします。スマホで読むことを想定した加工は、少しずつ進めていますが、しっかり考えながら読む環境がベストです。 ①なぜ今賢さの探究をするのか 賢く生きたいと思う人はかなり多いだろうし、私もそうだ。 その割に「賢さって何ですか」という問いに対して明確な答えを持っている人は少ない。「論理的な話し方ができる」などと、部分的な回答は出てくるのだが、体系的に説明している書物やサイトに出会うことは

『シン・高等教育!』~学歴志向を変えるためのシステム~

社会情勢はドラスティックに変化しているというのに、大学入試制度を含めた改革は遅々として進まない。現状維持の圧力は、自己保身のかたまりだ。子供たちにリソースを「浪費」させるのはもうやめよう。ちなみに、教育現場で「必死に踏ん張っている人たち」を責める意図は微塵もない。システムをどうするかという提案だ。 * ①高校の存在意義って?まず、「大学への進学」という学歴志向の枠組み中で、現状展開されている高等教育の様子を確認していく。高校は数多くの科目をバランス良く教える場で、部活など

『日本らしさ』を学んでコミュ力を高める②【かしこさラボ:実践編3】

今回は、世界とコミュニケーションをとっていくうえで、特に重要だと考えている2つの「キラーコンテンツ」について扱う。 ①サブカルチャー多くの外国人が日本を知るきっかけとなっている「アニメ・映画・ゲーム」などのサブカルチャーは、日本文化への入り口として充分な役割を果たしている。それどころか、ハリウッド映画など世界の文化に影響を与える存在になっており、かつて北斎らの浮世絵版画がヨーロッパの印象派に影響を与えたように、世界的に見て秀逸なクオリティを持っている証といえる。 日本のサ

かしこさラボ【分析編4:コミュニケーション能力】

賢さの構成要素の分析編 第4回は、「コミュニケーション能力」にアプローチする。 およそコミュニケーションの目的とは、自分の立場やテリトリーを明らかにしつつ、目的を共有した人々とチームを形成し、能力を相互に補完しながら効率よく成果を生み出すことにあると考える。 日本にはコミュニケーションを不得手とする人が多い。企業文化を中心に、トップダウンの「命令」を遂行する習慣が定着しているからと考える。そこに必要なのはカリスマと従順性で、双方向的なコミュニケーション能力ではない。 し

かしこさラボ【分析編1:語彙力と論理性】

さて、あなたはどのような人を賢いと評価するだろうか。 ここからは、賢さを構成している要素について深掘りしていくが、それとともに自分の賢さの判断基準バイアスが、どのあたりにあるのかを把握していただけると幸いだ。まずは「語彙力と論理性」の分析から始めていこう。 ①語彙力人間は、目の前にある現象を言語化して理解しようとする。ゆえに語彙が豊富なほどより正確に現象を把握できることになり、相手にも正確に情報を伝えることができることになる。語彙力は論理性の土台だ。 また、「愚者は経験