Web3をめぐる「物語」のすれ違い リオタールのポストモダン論から考える
「大きな物語」という言葉を聞いたことがあるだろうか。フランスの哲学者、ジャン=フランソワ・リオタールは、モダンが「大きな物語」に依拠する世界、そしてポストモダンを「大きな物語の終焉」として特徴づけた。
Web3をめぐっては、それを国際競争力の切り札に位置づけたり、経済成長へのエンジンとして期待する議論も交わされている。しかし、Web3の源流であるブロックチェーン技術を生み出した思想と、経済成長や成長戦略は、そもそも同じ「物語」依拠しているのだろうか、というのが今回のテーマで