見出し画像

【一覧】SMエンタの曲によくある「incoming!」という男性の声が使われている曲【K-Pop】

「incoming!」という声の正体

NCT 127"Kick It"の冒頭に入っている「incoming!」という男性の声をご存知でしょうか?

0:09〜

この声、他の曲でも聴いたことがあるのではないでしょうか。

Twitterで調べると、やはりこの声を不思議に思っている方が多いようで、
「インカマー」「エンター」「ウンコマーン」など、色々な表現が見受けられますが、
実際は「incoming!(インカミング)」と言っています。

実はこの声、NCT 127も所属するSMエンタテインメントの曲によく使われており、SM所属アーティストのファンにとってはおなじみでした。

ところが2年前、JYPエンターテインメント所属のNMIXXがリリースした"TANK"という曲がヒットし、冒頭の「incoming!」が聴き手に強烈なインパクトを与えました。

"TANK"の影響により、
SMファンの中では「SMの曲だけだと思っていた!」という声が多い一方、NMIXXのファンからは「"TANK"のあの声が色んな曲で使われているらしい」という声が多く、K-Popファンの中でさらに謎が深まったことでしょう。

さて、「incoming!」という声ですが、これは、Dem Jointzという音楽プロデューサーの「プロデューサータグ」です。

プロデューサータグとは、
通常、曲の冒頭に、曲のプロデューサーによって挿入される短いサウンド。曲の制作者をリスナーに理解させることを目的としている。

Producer Tag - Wikipedia(日本語訳)

プロデューサータグを入れることで、「俺が作ったぜ」とアピールする手法で、特にヒップホップジャンルでよく使われています。
歌い手と比べてあまり注目されなかった「プロデューサー」の地位向上にも繋がっているそうです。

つまり、「冒頭に『incoming!』という声が入っているってことは、これはDem Jointzの曲なんだ!」と簡単にわかるわけです。便利だね。
多くのK-Popファンが「この声、色んな曲で聴くな……。」と思ったということは、まさにプロデューサータグによる目的を果たしていますね。

ちなみにプロデューサータグについて、K-Popオタクのみなさんにわかりやすい例だと、Wonder Girlsの"Be My Baby"などで使われている「JYP」という声。これはJ.Y.Parkのプロデューサータグです。


というわけで、今回はDem Jointzのプロデューサータグ「incoming!」が使われている曲を、私の知る限り紹介します。
あえて分数は明記しませんので、どのタイミングで使われているのか、楽しんで聴いてみてください。

【SM編】incoming!が使われている曲一覧

Dem Jointz常連、SMエンタテインメント所属アーティストの曲から紹介します。

Red Velvet 『Don't U Wait No More』

SMエンターテインメント所属のRed Velvetが2015年に出したフルアルバム『The Red』の収録曲。
このアルバムのタイトル曲は『Dumb Dumb』です。


EXO 『Obsession』

EXOが2019年にリリースした6thフルアルバムのタイトル曲。


EXO 『YaYaYa』

同じアルバムの収録曲。
余談ですが、『ヤヤヤ』というと私はT-ARAのイメージがあります。Stray Kidsも『ヤヤヤ』出していますよね。


SUPER JUNIOR 『2YA2YAO!』

タイトルは「イヤイヤオ」と読みます。
2:26に「and now the breakdown」という声が入っていますが、これもDem Jointzのプロデューサータグです。

「incoming!」が使われているのでもちろんDem Jointzが制作に参加していますが、この曲はBlock BのZICOがメインで作詞作曲を務めたことで話題になりました。
スジュには珍しい雰囲気の曲なので、リリース当時、何回か聴くまで慣れませんでした。どちらかというとD&Eの曲っぽい。


NCT 127 『영웅(英雄; Kick It)』

曲の知名度的に、この曲で初めて「incoming!」を聴いた人も多いのではないかと思います。


NCT U 『Outro: Dream Routine』

NCTの全ユニットが集結したコラボアルバム『NCT 2020 RESONANCE Pt. 2』の収録曲。


SHINee 『Don't Call Me』

この曲は本当に、信じられないくらいカッコよくて、毎度「大丈夫?」と思います。何に対して心配しているのかわからない。

ちなみにこの曲、メインの振付師は日プ女子でお馴染みYUMEKIさんです。
音楽番組でのパフォーマンスにもバックダンサーとして参加されているので、探してみてね。


NCT 127 『Sticker』

この曲は冒頭のリズムが複雑なので、「incoming!」の入り方も他の曲と比べて予想しづらい気がします。


GOT the beat 『Step Back』

SMのガールズアイドルを贅沢に選抜した最強の越境グループ。
・BoA
・少女時代テヨン
・少女時代ヒョヨン
・Red Velvetスルギ
・Red Velvetウェンディ
・aespaカリナ
・aespaウィンター
という、夢のようなメンバー構成です。こんなことして良いのか?
2000年にデビューしたBoAと、2000年生まれのカリナ、2001年生まれのウィンターが、同じグループで活動するってすごいですよね。年齢差を感じさせないBoA姉さんが強すぎる。

ところで、日本でタイトなジーンズにねじこんでいたBoAさんは、当時高校1年生だったんですよ。
衰えを感じさせないどころかパワーアップしていて本当にカッコ良い。

ちなみに、『Stamp On It』もDem Jointz参加曲です。こちらは「incoming!」は使われていませんが、「and now the breakdown」が使われています。


NCT 127 『Time Lapse』

イントロのSFっぽいサウンドに耳を傾けて世界観に引き込まれていると、「incoming!」によって現実に戻されます。

こちらも、「and now the breakdown」が使われています。


NCT 127 『Skyscraper (摩天楼; 마천루)』

関係ないですが、『영웅(英雄; Kick It)』は先に韓国語表記が来ているのに、この曲は逆なんですね。


SHINee 『JUICE』

あぁ〜〜カッコ良いッスね〜〜……。


aespa 『Supernova』

この記事を書いている最中にリリースされた曲なのですが、「インカミーン!」の耳になりすぎていて、かなり控えめに入っているのに自力で気づきましたッアッオーエイ。


【その他K-Pop編】incoming!が使われている曲一覧

Dem Jointzは、SMエンターテインメント以外のアーティスト曲も多く手がけています。

NMIXX『占 (TANK)』

記事冒頭でも紹介。
無音に「incoming!」から始まるので、他の曲と比べてインパクトが大きいですよね。


j-hope『What if...』

BTSホソクさんのソロ曲。

この曲の「incoming!」は割と溶け込んでいるので、気づかない方も多そうです。
『What if...』はj-hope、『if...』はDA PUMP。


LEE CHAE YEON『HUSH RUSH』

IZ*ONEのメインダンサーであるチェヨンのソロデビュー曲。
Mnetの女性ダンサーサバイバル番組『STREET WOMAN FIGHTER』に唯一アイドルであるチェヨンが参加したことにより、新しい視聴者層を取り込み、女性ダンサーへの注目度がより高まったように思います。


【洋楽編】incomingが使われている曲一覧

Dem Jointzは韓国人ではないので、当たり前と言えば当たり前ですが、洋楽も多く手がけています。
私は洋楽に対する知見がないので、曲紹介だけになりますがご了承ください。


Sevyn Streeter『Call Me Crazy』

アメリカの歌手、セヴン・ストリーター。


Kalin And Myles『Feel Like Party’n』

アメリカのポップデュオ。


Danity Kane『All In a Day's Work』

ダニティ・ケイン。
Red Velvetの曲と言われても信じてしまいそうな曲調。


Jordin Sparks『Right Here Right Now』

イントロがあまりにもDem Jointz。


Sevyn Streeter『Consistent』

こちらもセヴン・ストリーター。


Candice Pillay『Party 4 Da Low』

キャンディス・ピレイ


Janet Jackson『BURNITUP! (Feat. Missy Elliott)』

なんと、ジャネット・ジャクソンの曲も!


Lacrae『Facts』

0:48〜の打ち込み方でDem Jointzの曲だ〜!とわかる。


Kanye West『Nah Nah Nah』

カニエ・ウエストの曲も。独特ですよね。


EastSide K-Boy『6 FEET (feat. DAVE EAST & PROBLEM)』

NCTにカバーしてほしい。


New Kids On The Block『Dirty Dancing (feat. Joshua, DK & Dino of SEVENTEEN) [Dem Jointz Remix]』

New Kids On The Blockの『Dirty Dancing』(プロデューサーはRedOne)をDem JointzがRemixしたもの。セブチから、ジョシュア、ドギョム、ディノの3人が参加しています。


多分もっとある

「incoming!」はDem Jointzのプロデュース曲全てに使われているわけではないので、一曲一曲聴いて確かめましたが、聴き逃しがあるかもしれません。
「この曲忘れているよ〜」というのがあれば、優しく教えてくださると助かります。

Dem Jointz以外にもプロデューサータグを使用しているプロデューサーはたくさんいますので、K-Popファンのみなさんはぜひ注目して聴いてみてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?