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【脳乃一曲#1】完璧主義から"中途半端"へ【アイラヴミー - 中途半端超絶良理論】


完璧主義の弊害

私は完璧主義だ。

今更この動画を貼るのも恥ずかしいのだが、これをみていただいてわかる通り、少し上手くいかなくなると途端に崩壊する。
「この子完璧主義だね」というコメントもついている。そのコメントの主もきっと、同じく完璧主義だからわかるのだろう。

そして、私は「やりたいこと」が多い。それらをやってみる力も、割とあるほう。
しかし、完璧主義により目標を高く設定しすぎてしまう。だから、「あ、これ無理かも」と思ったらすぐに投げ出してしまうのだ。

そんな完璧主義から、最近は解き放たれた。(完全に、ではないかもしれないが。)
「やるならこれだけに集中して、一人前になるまでやる!」という考えを捨て、色々な分野をちょっとずつかじることができるようになった。

もちろん、何か一つだけに集中して上に行ける人もいるし、何か一つだけを極めるのも素晴らしいことだ。できるのであればそうしたい。
だだ、あくまで私の場合は、何か一つだけに集中して途中で断念するよりも、色々な分野をちょっとずつでもかじって、「ちょっとだけできること」を増やしていく方が、幸せに近いと思ったのだ。


自分にとっての"中途半端"が実は"価値"

また、完璧主義から解放されたことにより、「自分にとって"中途半端"だった知識が、実はそれを仕事にできるくらい多いこともある」と気づいた。
私の中の完璧主義が「そんなもんじゃダメだろう」と無意識に除外していた"中途半端"が、他人にとっては"価値"だったのだ。

私の例を紹介する。かなり具体的なので、わからない方は飛ばしていただいて構わない。
まず、"K-Pop"について。私は2005年〜現在までの様々なK-Popを、満遍なくリアルタイムで楽しんできたのだが、そんな人はなかなかいないらしい。BTSに関する知識量が少ないため、"価値"にはならないと思っていた。
次に、オープンワールドRPGゲームの"原神"について。私は全エリア探索率100%、依頼任務以外のアチーブメント全取得という状態なのだが、そんな人はほんの一部らしい。聖遺物厳選ができていないのと、螺旋をスムーズに攻略できていないのとで、"価値"にはならないと思っていた。


中途半端×中途半端=自分にしかできないこと

もちろんどの分野にも、上には上がいるのだが、一番上でなくても良いだろう。
いくつかの"できること"同士がつながれば、思いも寄らない化学反応を起こすことがある

まず、"喫茶店大好き芸人"のセキ・ア・ラ・モードさん
セキ・ア・ラ・モードさんの喫茶店知識は明らかに"価値"のレベルだが、とはいえ"喫茶店が大好きな人"も"芸人"もこの世にはたくさんいる。
でも、"喫茶店大好き芸人"として活動しているのはセキ・ア・ラ・モードさんだけだ。

また、"診療放射線技師でイラストレーター"のからばく社さんもそうだ。
"診療放射線技師"も"イラストレーター"もたくさんいるが、"放射線技師のエッセイ漫画を描く人"なると、からばく社さんくらいだ。

もちろん、セキ・ア・ラ・モードさんやからばく社さんほどの知識量がなくても良い。

たとえば、"ちょっと絵が描けて"、"結構アイスクリームが好き"なら、"食べたアイスクリームのイラストを投稿する人"になってみるとか。
始める時に、絵が超上手かったりアイスクリーム博士であったりする必要はない。
「中途半端×中途半端=自分にしかできないこと」になりうる。
それぞれへの知識量はそれから少しずつ増やしていけば良い。まずは、やったもん勝ちだ。


"中途半端"は必ずしも悪いことじゃない

"中途半端"という言葉は悪い意味で使われることが多い。でも、私は、私の中でたくさんの"中途半端"を育てていきたい。
"中途半端"とは、"ちょっとしかできないこと"ではなく、"ちょっとだけできること"だ。ついでに、自分が"ちょっと"だと思っていても、"価値"だったりする。
どんなレベルであれ「できる」と言ってみるに越したことはない。


結局は、幸せでありたい

偉そうに色々と言ったが、私はまだ、私の中のどの"中途半端"を組み合わせれば化学反応を起こせるか探す、初めの段階にいる。

職業や一定の生き方にこだわらず、好きなことを好きなようにやりながら、その時「幸せだ」と感じられれば何より──というのが、最近の私の方針だ。

私は私の中の幸せを追い求めて、いろいろな分野をちょっとずつかじっていきたい。その中で、極めたいと思えるものがあれば極めれば良いのだ。
これからも"中途半端"のまま走っていく。


アイラヴミー『中途半端超絶良理論』

……そんなわけで"ちょっと文章が書けて"、"ちょっと音楽が好き"なことを活かした「脳乃一曲」という企画を始めました。
脳乃の脳の中から引っ張り出した考えを、エッセイ・コラム形式にまとめ、そのテーマに合った音楽を紹介します。いまのところ不定期です。

初回は、先日イベントでご一緒したアイラヴミーの新曲『中途半端超絶良理論』。
中途半端のまま走り出す私(たち)を応援してくれる一曲です。


脳乃 あメ

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