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アトピーと気候

英語関連の記事が続いたので、今回は私の持病であるアトピーについて。色々あるトピックの中で、日本を含め4ヵ国に住んだ経験から、気候とアトピーの関連性について書いてみたいと思います。

私のアトピーを悪化させる要因

長年アトピーを怠っている私。日本に住んでいる時は、原因探しに頭を悩ませたものです。絶対的に分かっていたのはダニ、埃、カビ、花粉など空気中に舞っているアレルゲン。そしてストレスです。全く違う気候と環境下に住んでみて、それらの要因が以前よりはっきりしてきました。

乾燥 vs 多湿

アトピーだと肌がバリバリ乾燥してしまうので、湿気が高い方が良いかと思われるかもしれません。実際に多湿な気候の方がアトピーがよくなる方もいらっしゃるのですが、私の場合は全く逆でした。私はカリフォルニアに留学したのですが、一番の心配は乾燥によるアトピーの悪化でした。実際、カリフォルニアはめちゃくちゃ乾燥しています。しかし、カリフォルニアで過ごした1年は、人生の中で一番アトピーが良くなり、薬もほぼ必要ありませんでした。確かに肌はとても乾燥するので、保湿剤は絶対に欠かせないのですが、移住して1ヶ月足らずで、まずは身体の発疹が消えました。やっていたことは、朝晩たっぷり全身を保湿すること。それだけでした。手の指や甲もバリバリに荒れていたのですが、いつの間にか綺麗に治っていました。これは本当に不思議でした!おそらく、日本に比べてダニやカビがとても少なかったのだろうと思います。そして私が住んでいたカリフォルニア南部は半分砂漠みたいで植物が少ないので、それも良かったみたいです。
ただ、顔は数ヶ月治りませんでした。これは強い日差しと生活の変化によるストレスが主な原因だったようです。最初数ヶ月はツバが広めの帽子を被っていたのですが、カリフォルニアの強い日差しには効果がなかったようです。恥ずかしみを捨てて日傘を使うようになってから、顔のアトピーも消えていきました。また、生活に慣れてきて、ストレスが減ったもの良かったのだろうと思います。

一方、仕事でシンガポールに住んでいた時期は、アトピーがとても悪化しました。シンガポールは年中高温多湿で、空気がジメジメしています。出張で1週間ほどアパートを空けて帰ってきたら、タンスの中のカバンや服が白くカビっていたほどです!ストレスの多い仕事だったというのも大きいですが。当時通っていた皮膚科の先生も、シンガーポールでアトピーが悪化する患者さんが多いと言っていました。よくわからないトロピカルな植物の花粉が年中飛んでいるとも言っていました。一方、同じくアトピー持ちの友達はシンガポールで状態が改善していたので、湿度が高い方が良いのか低い方が良いのか、二タイプに別れるのかなーと思っています。

スウェーデンはどうかというと、年中乾燥しています。が、私のアトピーは悪化してしまいました。それは緑が豊かで花粉がとても多いこと、仕事のストレスに加えて、次の原因があるようです。

高温 vs 低温 + 気温差

スウェーデンに移住してから気がついたのですが、私の肌は冬の冷たい空気にめっぽう弱い。これは子供の頃から分かってはいたものの、日本にいる頃はどちらかというと夏のジメジメした時期により悪化する傾向があり、汗で全身カユカユになる方がとても辛かったので、乾燥している冬の方がマシだと思い続けていたのです。しかし、劇乾燥しているカリフォルにでは肌が改善し、おなじく年中乾燥しているスウェーデンでは悪化。何が決定的に違うかというと、花粉の飛散量と一年を通しての気温だと考えています。カリフォルニアにも冬はありますが、私が経験した最低気温は早朝で10度位、そして短い。一方、スウェーデンの冬は長くてもちろん寒い。大抵10月から4月位まで冬の気候、気温です。年によって違うのですが、時には5月を過ぎても寒かったりします。私が移住した最初の年は、一度も半袖を着て外出することが無かった位寒い夏でした(ここ数年は30度を超える日が続く暑い夏が続いていますが)。そして10月くらいになると一気に10度を下回ったりします。そして風!私の住んでいる地域はとても風が強くて、冬は気を付けないと肌が痛いほどです。一方、建物の中はセントラルヒーティングで満遍なく暖かい。が、調整が難しい。かと言ってクーラーやヒーターよりは全然マシなのですが。この温度差で時折蕁麻疹が出て痒い。こちらに移住してから、残念ながら肌の調子が良い季節は、気温が暖かく、室内外の気温差の少ない夏だけです(涙)。室内外の温度差が激しのはシンガポールでも同じでした。外はめちゃくちゃ暑くて汗だらだらかくのに、室内は上着がいるほど寒くて、クーラーによって不自然に乾燥している。これは結構辛かったですね。

花粉はやっぱりダメみたい

上記でも触れましたが、多すぎる花粉は国を問わずアウトみたいです。スウェーデンで受けた血液検査で分かったのですが、私は木々や雑草だけではなく、芝花粉にも反応するようで。いくら抗アレルギーの薬を飲んでも、飛散が多い時期の肌荒れは避けれられない状況です。こちらは自然が豊でとても美しいのですが、それを思いっきり楽しめないのは本当に残念。。

ストレスはもちろんアウト

アトピーとストレスについては言わずもがな、なんですが、このテーマは長くなるので、別の記事で自身の体験を書きたいと思います。

この度も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!