ことば釣り
自分の心が世界に投げかけた釣り糸と浮きと仕掛けが揺れている。
仕掛けは人それぞれのオリジナルで、その場に合う合わないがあるのだけれど。
ことばがフワリヒラヒラ寄ってくる。
ピピピッ
つつかれた!
ここでグイッと引きたくなるけれどガマンガマン……
私は大きな地引き網で一気にすくい上げるような野蛮なことはしたくない。ひとつのことばと丁寧に向き合って待ち続けたいし、あちらが私を選ぶのだと思っている。
ピッ
グググッ!
き、きたっ!! 食ってる!
引き上げようとすると反するようにことばが逃げようとする。その動きに合わせながら竿を動かして糸を巻き上げる。
どんどんことばの全貌があらわになってくる。
もっと近くで見せておくれ!
よしっ!
大切に愛でながら丁寧に仕掛けを外す。
釣り上げたことばがキラキラ太陽の光を反射して、命を主張するように跳ね続けている。
ことばは生きている。
またことばのコレクションが増えた。
これだからやめられないんだ、ことば釣りは。
【ふりかえれば私がいる】
(←あとがき、とストレートに言わなくて意味不明になって迷子なう)
この文章を書くキッカケがありました。
私が所属している放課後ライティング倶楽部の主宰者ヤスさんが、毎日部員向けに発信しているライティングに関する視点で書かれた投稿文(約2,000文字)です。
ヤスさんはこう続けます。
わたしもEvernoteに気になる言葉があれば、その背景まで含めてメモを残すようにしています。ときどき見返してはひとりニヤニヤ(アブナイやつ)しています。
自分がワクワクする言葉に出会ったときの喜びが大きくて、本投稿の物語をつくってみました。いかがだったでしょうか。
これらもあなたの「ことば釣り」をゆるり楽しんでくださいね☆
よろしければサポートお願いいたします。コーヒーを飲んだりして創作のチカラにさせていただきます☆