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自分が落ち込んだとき、どうやって対処しますか?

放課後ライティング倶楽部 第十週(7/3-7/9)ライティングコンテスト 『自分が落ち込んだとき、どうやって対処しますか?』

(脱落編)

※提出期限に間に合わなかったのですが、誰かに伝えたいので完成させて公開します。少し長めですがよかったら最後まで読んでみてください。

世の中にはさまざまな趣味・嗜好がある。人それぞれに好き嫌いが分かれているがゆえに厄介ごとを生んだり……ある人が「大したことない」ことでも、ある人にとっては「大したこと」だったりして、烈火の如く怒りを買ってしまうこともある。

それは避けたい。なので、先に大切なことをお尋ねします。


あなたは下ネタは大丈夫ですか?(ド直球! )

 NO(大嫌い!)→読み飛ばすが吉でしょう

 YES(大好き!)→このまま読み続けたら大吉

大嫌いと大好きの「真ん中」はないんかい!というツッコミがいただけておりましたら、ありがとうございます。(ソレが欲しかったやつです)


さて、『ほぼ日刊イトイ新聞』のコンテンツのひとつに、「言いまつがい」という名物コーナーがあるのをご存知でしょうか。ひと文字もしくは数文字違ってしまうだけで「あ、言い間違い!」というモノになってしまい、クスっと笑えるフレーズを広く一般募集したもの。

その中にアダルトな「R指定版」がありまして……忘れられない「言いまつがい」があります。

その話の前に、知識として知っておいて欲しい「宮崎駿監督作品のキャッチコピーの中で、最も好きなもの」ランキング(マイナビ調べ)を一緒に確認しましょう。

言わずもがな、宮崎駿監督は日本アニメの巨匠です。監督作品映画のどれもが人々の心を打ってきました。

「映画」はそれだけで立派なエンターテインメントですが、実はその映画を「広告するコピー」も素晴らしいエンターテイメントなんです。読めば一瞬で映画の内容を思い出させる「鍵」になる。こんな風に。

第一位『生きろ。』(もののけ姫)

第二位『カッコイイとは、こういうことさ。』(紅の豚)。

第三位『おちこんだりもしたけれど、私はげんきです。』(魔女の宅急便)

(引用元……
  https://news.mynavi.jp/article/20170523-a266/
  http://ghibli-goods.net/jiblog/quiz-ghibli-copy/)

驚くべきはこれらすべてが糸井重里氏の作品なんです。彼は「天才」だと思います。
「天才」という言葉は、すべての背景を無視して安易に思考停止させる気がして、私自身あまり好きな言葉ではないけれど……

例えばイチロー氏や大谷翔平氏が野球界で「天才」と誰もが認めるように、ジブリ作品のみならずコピー界(言葉の世界)で糸井さんが「天才」と理解するのに容易い事例です。

それではお待たせしました。
私の忘れられない「言いまつがい」に戻ります。こちらです。

『糸井さんの手がけたキャッチコピーをインターネットで見ていて
 「へーこれも」とか「あったあった」なんて一人で楽しんでました。
 『魔女の宅急便』のところで思わず二度見!
 「おちんこだしたりもしたけど、
  私はげんきです。」
 ま、まさかそんなはずは‥‥。
 もう一度声に出して読んでみたら
 「おちこんだりもしたけれど、
  私はげんきです。」でした。
 その読みまつがいに私が少し落ち込みました』

(引用元……
  https://www.1101.com/iimatugai/2012-04-13.html)

爆笑。はじめてこれを読んだ時に腹を抱えて笑っていました。
こともあろうに、日本中を感動させてきた、もしくは親として「子どもに観せたい映画」多数のスタジオジブリ作品のコピーでR指定ネタ。このギャップ!

読めば一瞬で映画の内容を思い出させる「鍵」がキャッチコピーなのに。
「おちんこだしたりしたけど」って、どんな映画やねん!!

ということで、私の落ち込んだ時の対処法は「"おちんこだしたりもしたけど、私はげんきです"を心の中で唱える」です。

実は試してないけれど(笑)あまりのバカバカしさで、フッと肩の力を抜いていろんなものを笑い飛ばせるはず。

アホになれ、Don't think. Feel !!!

(と、書いて投稿しようと思っていました。
しかし、その続きのお話ができましたのでささどうぞ)


つい先週、大きな失敗をやらかしました。

現在、放課後ライティング倶楽部というサロンで、ライティングコンテストというワークイベントを絶賛開催中です。週に一度、「自分以外の参加者作品の中から一番好きな文章をひとつ選んで投票する」のですが、匿名投票できるサービスの「多数決.com」を利用して私が投票ページを作成していました。

土曜日の爽やかな朝、ライティング倶楽部リーダーからFacebookメッセージが届きました。

「○○(私の名前)さん、第8回の投票サイト、パスワードがわからんのです。。」

え……? 青天の霹靂。狼狽しつつも、すぐに「そんなはずはない」と思いました。なぜなら、一番最初に取り決めたパスワードを入力ミスしないように、スマホのメモ帳に残した文字を「コピー&ペーストしていた」からです。

自分自身でパスワードを確認してみると、確かに「パスワードが違います」のメッセージが表示される。ヤバい……メンバー全員分の第8回目の投票結果が確認できない……

普段はのんびり静かな湖面のように穏やかな頭の中(別名:何も考えてない)がフル回転し始める。冬の日本海ほどに荒々しくなる思考の渦。

ピーン!

そうだ、作成した投票ページで「テーマを編集」すれば、パスワードの1文字目だけ確認できるかも? ……ビンゴ!

設定したパスワード欄「今*******************************************************************************」

(……パスワード文字数、多い!)

間違えて「今」から始まる別の文章をコピーして貼り付けていた。何というケアレスミス! しかも、張り付けていた文章は直前に使っている説明文だった。

「今週はどの作品が一番好きでしたか?(以下略)」

アスタリスクの数を数えると文字数もピッタリ。間違いない!私は名探偵コナンのようにほくそ笑み、「犯人はお前だ」と呟く

しかし、そのあとすぐにパスワード欄に文章を貼り付けるが、無常にも「パスワードが違います」のメッセージ表示は変わらない
な、なぜだ!?
冷や汗と脇汗と手汗が一気にジワる。

最悪のストーリーを頭に浮かべながら、ふと「新しい投票ページで検証する」ことを思いついた。パスワード欄に「あ(改行)い」のサンプルページを作成。開くときにパスワード欄に「あ(改行)い」を入力すると……開かない。「あ(改行なし)い」も駄目。

最悪だ……この結果を見るとパスワード欄に「改行」が入ると二度と開けない仕様だと分かる。

や ら れ た。

落ち込んで復旧不可能なことをリーダーに伝えて、素直に謝った。

リーダーも私を責めることはせずに、代わりに各メンバーに謝りつつ再投票を促すメッセージを個別にしてくれました。おぉぉぉ……申し訳ねぇ……情けねぇ……ガックリ。

くっそ落ち込んだ時は……そう、ライティングコンテストに投稿できなかった秘策があるじゃないか!

私は、すぐにあの魔法のことばを心の中で唱えた。

「おちんこだしたりもしたけど、
 私はげんきです。」


……あれ?

不思議なことが起きた。あまりのバカバカしさに笑ってしまう想定だったのに、この時に生まれた感情はまったく違った。

~~~っ! くっそ腹立つ!! 
何がおちんこやねん!!
人に迷惑掛けといて間髪入れずにどのクチがおちんこ言うとんねん!!


前言撤回いたします。聡明な読者の方々にはオススメできませんでした。
この対処法はレベルが高過ぎた……その前に必要なのは「時間」だった……

映画「魔女の宅急便」では、こんなセリフがある。むしろ落ち込んだのならこっちの方がよほど良い気がしてきた。

「私ちょっと自信をなくしていたの、
 でも今日ここへ来て良かった。
 海を見てると元気になれそう」


水の流れが聴こえる場所で、ゆっくりとした時間に身を委ねよう。必要なのは「時間」

もうひとつある。

飛べなくなったキキに対して、森で出会った絵描きのウルスラが言ったセリフだ。
自分も絵は好きなはずなのに、どうしても描けない時がある……と。「そんな時どうするの?」とキキが尋ねたときのウルスラの答え。

「そういう時はジタバタするしかないよ。
 描いて、描いて、描きまくる。
 (ダメだったら)描くのをやめる。
 散歩したり景色を見たり、昼寝したり何もしない。
 そのうちに急に描きたくなるんだよ」


今、自分ができる・やりたいと思うことを、後悔しないところまで思い切りジタバタしてみる。とても大切な対処法だと思った。

今回、パスワード設定ミスをしたけれど、そのときの自分にできること=リーダーや参加メンバーのみなさんに素直に謝った。同じ過ちを犯さぬように再発予防策を考えて次から着実にやることにした。伝えて安心してもらった。

そっか、知らない間にジタバタしてたんだ、オレ……

魔女の宅急便の舞台となった海の見える街に、無性に行きたくなった。

(おわり)

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