土曜日リレーエッセイ『少しすべらない話』
2024.02.24 土曜日リレーエッセイ
※リレーエッセイについては最後にご説明しています
『少しすべらない話』
この話は恥ずかしくって情けない話なんです。
前回土曜日のリレーエッセイを書いたアークンは全力疾走のイメージで投稿しました。
「次は任せた!」とバトンを手渡された私。これはもう……意を決して書きます。
みなさんにも同じような経験があったとしたら、思い出しながら読んでいただきたいです
※※※
平日夜遅くのオフィスでの出来事です。
パソコン仕事で大きなモニター画面にかぶりつきながら資料作成をしていました。パチパチキーボード入力して、ウニャウニャとマウス操作して、ウンウン唸って……
時間もかなり遅かったため、広いオフィスで残業しているのは私を含めて三人。
会社はコロナ禍以降にフリーアドレス(自席が決まっておらず、その日の気分で好きな席に座れる)のデスク構成になっていました。
私はポツンとひとりで座っており、すぐ近く向かい島のデスクには別チームの男性がふたりこちら側に向かって並んで座っていました。
ちなみに、音楽が流れてる職場ってめちゃくちゃ憧れませんか?
なんかオシャレだし、ランダムに気分がアガる要素があるって素敵です。
残念ながら職場に音楽は流れていません。
このときばかりは、どれだけ音楽が流れていたら良かったと思ったことか……
朝からお腹の具合がスッキリしない一日でした。
仕事中に突然お腹が活動的になってトイレに駆け込むと収まる。
お腹が張ってるなぁと思ってトイレに駆け込んでも、プスんと出てハイ終わり。
いやいや、奥の方に隠れてるオマエ! 出てこいやー! と思いながらモヤモヤしてトイレを出るのを繰り返す一日。自分にプリプリ腹が立ちます。
そして「その時」は来ました。
グルン……
静まっていたお腹が活動し出すのを感じた。
仕事もノってきてて、もう少しで終わりそうな状況。
下腹にガスが溜まってきてるのが分かりつつ、黙らっしゃい! と内なる声を無視し続けます。
部屋に広がるのは、カチャカチャとキーボード入力する音のみ。
あと少しで目処が付きそうだ。
固まった姿勢を変えようと椅子を引いたら……
※以下、コンマ何秒の世界を描写
引き締めてたゲートが不意に緩んで放たれる
「プゥ」
(あぁあ! 出てしまった!)
(しまったしまった島倉千代子)
さらに不意の出来事に対して、ここでなぜか感嘆の言葉までも漏れ出てしまったのです。
「ハッ!……」
いやいや、漏れるのはガスだけにしときなさいって!
思わず出てしまったオナラと自分で自分に驚いた感嘆詞の言葉。自分でもビックリするくらい結構大きな声でした。
参った。
仮に「プゥ」だけならば、空耳かな? と思われるかも知れない。
なのに、追いかけるように「犯人は私です。私です。私です……(リフレイン)」を確定付ける感嘆の声。
めちゃくちゃ恥ずかしくて、すぐに息を潜めた。もちろんここで息を潜めることには何の意味も持たないのに(笑)
向かいデスク島の男性ふたり組の顔や姿は、大きなモニターに隠れていて見えない。
世はチャット飛び交うSNS全盛時代。
あのふたりの間でもきっとこんなチャットが飛び交っていたに違いない……
はい、プー太郎確定です。
ボク、プー太郎です。助けてドラえもーん!
そのあと黙々と仕事に打ち込み、目処をつけて挨拶もせずにそそくさと逃げるように帰ったのはワタシです。
あーーー、めちゃくちゃ恥ずかしかった……
しかし、なんであそこで「ハッ!」って言ったんだろ……
我慢してたのにタイミング悪く出てしまった話、みなさんもありますよね?
お願い! あるとおっしゃって!
ボクの慰めにまたその話を読ませてください。
どうぞよろしくお願いいたしまプ。(プー太郎より)
次の土曜日(2024年2月3月2日)のお題は
『我慢してたのに』
です。
もちろん今回の内容に引っ張られる必要はありません(笑)ので、どうぞご自由に書いてみてください!
【おまけのケ】
オマケ動画です。
嘉門タツオ公式チャンネルより「この中にひとり〜」
はい、ワタシです( ´ ▽ ` )ノ
【リレーエッセイについて】
少し簡潔に説明します。
私は3年前から放課後ライティング倶楽部という社会人ライティングクラブに所属しています。
そのクラブ内企画として「土曜日リレーエッセイ」なるものが始まりました。テーマを決めて指定された担当メンバーが書いて、新しい翌週のテーマを決めて次の担当メンバーへつなぐ。
シンプルな企画です。もちろんメンバーじゃなくてもそのままテーマを使って書いていただけます。毎週書くテーマ欲しかったんだよね〜という方は是非☆
よろしければサポートお願いいたします。コーヒーを飲んだりして創作のチカラにさせていただきます☆