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「PRODUCE 101 JAPAN」が思ったほど盛り上がらなかった問題を考察する

「PRODUCE 101 JAPAN」、略して「日プ」。

この「日プ」はデビューしていない練習生101人を集め、サバイバル形式でデビューする11人を決めるというオーディション番組。選ばれた11人はアイドルグループを結成し、期間限定(「日プ」の場合は永久?)で活動する。

なお、このオーディションを審査するのは、すべての日本人です。ざっくりいうと番組を観ている視聴者となります。視聴者は好きな練習生に投票し、投票数の多い順に順番が決まり、デビューメンバーが決まるというシステム。視聴者が選んだアイドルグループということで、彼ら・彼女たちは「国民プロデューサー」として練習生たちから拝め奉られます。

韓国で生まれた超絶オバケ番組だぁー

この番組はもともと韓国で作られたオバケ番組の日本版として作成されました(韓国ではシーズン4まで制作)。どれほどのオバケ番組なのかと言うと、この番組で生まれたアイドルグループは(Wanna One、IZ*ONEなど)超絶人気グループとなり、記録的なCD売上や興行収益を叩き出したからです。しかも落選した練習生も、番組で得た知名度とファンを盾にスターになっていくのですからその影響力は計り知れず。

「日プ」は韓国版と同じやり方&同じ評価システムを採用し、制作されました。2019年9月からスタートし12月11日にフィナーレを迎えました。そしてこの番組を通じてアイドルグループ「JO1」が生まれたのです。めでたしめでたし、、、ですが、私の個人的感覚としては「思ったほど盛り上がってない・・・」です。

というわけで勝手に「日プ盛り上がってない問題」を考察したいと思います。

盛り上がってない理由(1)「ネット配信」

韓国版と同じやり方で作られた「日プ」。

ただし、韓国ではケーブルTVで放映されましたが、日本ではネット配信(最終回だけTBSで放映)。放送スタイルが異なっていました。

とはいえ「日プ」はK-POP好き、アイドル好きが好む番組なので、視聴者は日頃からYouTubeでアイドル動画を漁りまくっているミレニアル世代がほとんどです。なので、ネット配信でも問題はありません。

ただし、「アイドルに興味があり、観れば番組にハマる可能性がある」新規ファンを獲得するのが難しく、ネット配信のデメリットも露呈してしまいました。まだまだ日本ってテレビの影響力って大きいんですよね。だから一部のコアなファンは欠かさず観たけど、新規ファンをあまり獲得できなかった。また新規ファンを獲得するための広告や他メディア露出も少なかったのもいただけない! せめて司会のナイナイが宣伝部長としてメディア露出すれば変わったかも?

盛り上がってない理由(2)「そもそもPRODUCE 101好きの日本人ファンは少ない」

本家韓国では国民の多くが知る番組「PRODUCE 101」。

一方、日本で「PRODUCE 101」の存在を知っているのはK-POP好き。ただしK-POP好きの中で番組を観たことのある人は意外と少数。その理由は、各話の放映時間が長い、長い、長い。あと盛り上がるのは中盤からなので、序盤でリタイアする時も。あとオーディション番組好きっていうK-POPファンはそんなにいないかも。。。

ということで、K-POPファンでしかも「PRODUCE 101」好きという日本のマーケット人口がそこまで大きくない番組なためそこまで話題にならなかったのだと推測。

盛り上がってない理由(3)「本家で問題が発生」

「日プ」が配信している中、本家・韓国では「PRODUCE 101」に絡んだ大問題が発生しました。

なんと番組プロデューサーが投票数を操作し、勝手にデビューメンバーを決めてしまったのだ。そのおかげでこの番組で生まれた「IZ*ONE」と「X1」は現在、活動中止中。メンバーは宿舎で待機しているという悲しい現実が、、、
最終的にIZ*ONEは契約満了まで活動。一方の「X1」は解散。

警察まで捜査に加入してしまい、ダークな番組というレッテルが貼られてしまった「PRODUCE 101」。親の問題を子供がかぶってしまったようで、腫れ物に触るような感覚を与えてしまった「日プ」。そういった意味でなんと~く盛り上げられなかったような気が。。。

盛り上がってない理由(4)スター不在。素人しか出ていない

これが一番の問題だと思います!

韓国版の「PRODUCE 101」に参加する練習生は各芸能事務所に所属する人たちばかり。なかにはデビュー済のプロアイドルもいる。つまりスター予備軍が出演していたのだ。そのためダンスや歌は完璧で、スターとしての振舞いも理解している。おまけに芸能事務所のオーディションを通過した人たちばかりだから容姿端麗(なかには整形済もいるけどね)で、芸能人オーラもある。

一方、「日プ」は事務所に所属していない素人ばかり。

中にはバックダンサー出身や元アイドル、元芸能事務所所属の子もいたけど、ほぼほぼ素人。そのためダンスや歌の未経験者が多く、容姿やオーラも期待していたほど。。。

やっぱり金の卵はどっかに所属してるんですね。

だからこの子が好きだから応援したい! この子の成長を見届けたい! この子になぜか見入ってしまう!

人はスターに群がり、スターを観たいと思うんです。スターが関心を生み、人々を動かす。

そういえば韓国メンバーはなんで途中辞退したんだ?

以上、考察でした!

ひとつ気になるのが、キム・ヒチョン君、キム・ユンドン君、そしてチョン・ヨンフンの韓国出身の3人が途中で辞退したこと。しかも3人とも最終ステージというデビュー手前で番組を降りたことが気になります。というのも3人ともデビュー圏内でこのまま進めばデビュー決定だったから。

キム・ヒチョン君なんてすごい覚悟で番組に臨みますって言っていたのに、直前で辞めるってなぜ・・・?

「日プ」番組側は誹謗中傷に耐えられなかったと言っていたけど、そんなの想定の範囲内ではと思いました。と言うのも3人とも韓国でプロのアイドルとしてデビューしており、そういった悪質コメントに免疫があったはずです。

うがった見方をすると、デビューしそうだから辞退したんじゃないかな、と。本当はデビューぎりぎりで終えて、番組で得た知名度を利用して日本で活動しようと思ったんじゃないかな、と思いました。デビューが決まれば所属先は番組を制作した吉本興業になるし韓国側の事務所としては美味しくない。それに3人ともアイドルとして、そんなに若くない(24~26歳)。兵役が彼らを待っているから辞めたのかもしれません。

とまぁ、独断と偏見で書きなぐった「日プ盛り上がってない問題」。

新アイドルグループ「JO1」はついに始動。所属事務の吉本興業の力を使って、きっと世界へ羽ばたくでしょう。




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