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ピアノの先生の話

娘は現在、2人のピアノの先生にお世話になっています。
1人は日本人の女性の先生。(Aさんとします)
娘に初めてピアノを教えてくれた方で、娘の大好きな先生です。
A先生は今年の1月に日本に帰国してしまったため、現在はオンラインでレッスンをしてくれています。

もう1人は80歳を過ぎたおじいちゃん先生。(Wさん)
日本語は話せないのですが、いつもわかりやすい英語でとても優しく、娘に色々なチャレンジをさせてくれます。


なぜ、2人に教わっているかというと、事の発端はA先生の帰国の決定でした。
まだまだ始めたばかりのピアノを辞めたくない。
でも日本語の先生じゃないと、何言ってるかわかんないしやりたくない。
娘の主張はこうでした。

外国で日本人のピアノの先生を探すのはとても難しく、いたとしても先生の争奪戦でなかなか教えてもらうことができないというのが現状。
この先どうするか、答えの出ない悩みを抱える日々が続きました。

そんな折、娘ははじめてのコンクールに参加することに。
そこで出会ったW先生に縁あってピアノを教えていただくことになりました。
長くなるので割愛しますが、A先生の直感とママ友たちの行動力のおかげでご縁のお裾分けを頂いている状況です。わかりにくいな。
すみません。

さて、このW先生。
実は私たちが住んでいるところから車で1時間ほど離れたところにお住まいでした。
そしてお会いしてすぐにロックダウンが始まったため、地域を越えての移動ができなくなり、実際はまだ2回しかお会いしていないのです。
それでも毎回、娘に様々な課題を用意していただき、弾けるようになったら動画を送ってフィードバックを頂くというレッスンを繰り返してもらっています。

W先生のレッスンはとてもユニークです。
自宅を訪問してのレッスンでは、1回のレッスンの時間は決まっておらず、3〜4時間かけて教えてもらいます。
もちろん娘にはそんな集中力はないので、途中でティータイムを挟んだりしてくれるのですが。
それでもずっと弾き続けるのは無理なので、先生は私に指導してくれていました。
あなたが覚えて、家で娘に教えなさいと。
初回のレッスンではなぜか私が初見で数曲ピアノを弾き、メモをとりつつ4時間英語漬け。
知恵熱が出るかと思いました。

W先生は鍵盤を押して、どのように様々な音色を出していくかということを、人体の構造と共に説明してくれました。
何を聞いても、深く掘り下げて答えてくれる。
音楽に対する愛情が深い。
私は一気にW先生のファンになってしまいました。


娘の練習記録を見て頂ければわかるのですが、W先生は1冊のテキストを最初から弾いていくということをしません。
ハノンは○番、ツェルニーは125の練習曲から○番、インベンションは8番という風に、各テキストからの抜粋で1冊のテキストを作ってくれています。

娘は毎日そのテキストの曲を全て弾きますが、数週間に1回弾き方に指示が出されます。
例えば、ハノンはすべてC#に移調して。
ツェルニーはテンポ全て120で。等。

娘が1番苦戦していたのはインベンションでした。
W先生は最初、右手と左手を交差させて弾くという指示を出されました。
娘の小さすぎる体では手が届かず断念。
じゃあ次はF#に移調してみて。
これが本当に。
とてつもなく大変でした。

娘は途中、難しすぎて諦めようとしていましたが、なんか悔しくて。私が。
前半はできたんだから、後半もできるに違いないと勘違いしまして。私が。
丸一日かけて親子喧嘩を繰り返し、2人とも半泣きで仕上げた1曲でした。
いや、娘はガチ泣きでした。

その後もグリッサンドの練習をしたり、スケールのリズム練習をしたりとW先生とのやりとりを細々と続けています。
地域間移動の規制がなくなって、次にW先生に会えるのを楽しみにしている親子です。


本日の練習記録
●ハノン(1.5.8.10.11.15.20) C#
●ツェルニー125 1〜17番
●インベンション8
●ヘンデル 3つのメヌエット(かな?)
●ソルフェージェット
●こどものハノン(18.19.20)
●ツェルニー100  77.78.79
●プレインベンション 30.38.39.52
●ブルグミュラー25  16.17
●木洩れ日のエチュード

長くなりましたが、読んでいただきありがとうございました😊

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