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【民俗学漫談】宗教の世俗化

宗教の世俗化ということがいつの時代にも言われていますが、こんなのは、「最近の若者は」という話と同じです。

宗教は、聖なるものを世俗化したものなんだから当たり前です。

そんなことはわかっているんですよ。

わかっている上で、のっていくわけだから。

だから、境内で原付バイクに乗っていた坊さんとか、ベンツに乗っている神主とか、漫画なら面白いんですが、現実は、勘弁してほしい。皆、必死で幻想を崩さないようにしているんだから。

この間、銀座のアップルストアに行ったんですよ。場所柄、外国人も多くて。

Mac book Proを見ようと、奥に行くと、チベット僧がいるんですよ。黄色い袈裟を着て。

何しているんですかね。アップルストアで。

トートバックを肩にかけているんですがね。

「鐘声悟道」 と書かれているんですよ。その下には蓮の花が描かれています。

鐘の声を聞き、道を悟る。ですね。仏教ですね。

仏教らしいところしかありません。

そのチベット僧ですが、チベット僧、Mac book Proいじくりながら、脇にガラケー2個置いてるんですよ。さらに、自分のiPadで検索しながら、Mac book Proでグーグルのアカウントを作ろうしていたんですね。

チベット僧が、iPad? しかも銀座のアップルストア。店員は近づいてきません。放置ですよ。

なんで携帯電話二個持ってんですかね。仕事用とプライベート用なの? 

きっちり仕事とプライベート分けてんの、チベット仏教って。

なんでグーグルのアカウント作ってんの?

g-mail使いたいんだ。

てか、日本に何しに来てんの。なんでアップルストアにいるの? 道に迷ったの?

悟りの道に迷ったという意味で。

それで、チベット僧、ビーチサンダル履いていたんですよ。ファッション的に足元だけチャレンジみたいな。全身、絶賛修行中、仏に帰依していますみたいな雰囲気出しといて、足元バカンス気分。仏の道、足元浮ついてない?

宗教ってのは、乗り越えるものだろうね。帰依するものではなくて。

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