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民俗学漫談

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民俗学についてのお話をまとめています。
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#メディアコミュニケーション

【民俗学漫談】スマホを片手に広がる世界で

今も昔もおしゃべりをしたいという気持ちは老若男女変わりはないでしょう。 会話からインターネットを通じてのやり取りに変わっただけですから。 SNSはなくてはならないアプリケーションとなっていますね。 それを見ず知らずの人とできてしまう柔軟性のある人が多くなっています。 あたかもゲームから会話パートだけ独立させたようなものが、ユーザーを引き付けています。 床屋政談と言う言葉がありますが、Twitterなどは、見ていて床屋政談の公開システムのようです。 Twitterは

【民俗学漫談】習性としてのコミュニケーション

SNSや掲示板と言ったコミュニケーションのプラットフォームができて、『人間がこれほどまでにコミュニケーションをしていたがっていたのか』と言うことが浮き彫りになりました。 しかし、SNSでも動画やいわゆるライブ配信などを見ていると、コミュニケーションと言いつつ、一方的なコミュニケーションにも見えます。 主にテキストベースで、投稿者なり、配信者なりに向かって、多数の人間が、前後の文脈も顧みずに言葉を投げかけています。 自分の言いたいこと、『今日は何をした』、『何を食べた』な

【民俗学漫談】SNS時代の個性

現実感を求めるイチローが大リーグが頭を使わなくなっているといっていました。 何を使っているのかといえば、データでだそうです。 データを基にして、最も効率の良い方法をとっているだけだそうで、はたして、それは野球なのかという話でした。 翻(ひるがえ)ってみると、この状況は、何も大リーグの野球に限ったことではないようにも見えます。 ゲームの主人公は、もてますね。 放っておいても、ストーリーが進み、成長や解決に導いてくれます。 試練は現実に比べたらまさにゲームであり、現実より

【民俗学漫談】デザイン

デザインとは今回の漫談は、デザインです。 物には、何でもデザインがあります。お椀でもお盆でも。道具でも衣装でも建物でも。 デザインは、まず、機能性。機能を引き出すためのデザインがありますね。続いて、装飾。飾り付けですね。 見やすさ、伝わりやすさばかりではなく、デザインによって、物を使いやすくする。 これは、どう使うべきなのか。 見てわかるものが優れたデザインという事になります。 デザインはラテン語で区画して描く、印をつける。というのが語源ですが、区画して描くという