CHAOS FROM CASH
今回も、彼のアイテム作りのお手伝い。
いつもありがとう。
JASS
https://twitter.com/thajointz_iriej
アーティストのマーチに対しては持論があって、大きく分けて2種類あると思っています
一つは、
制作にかかる値段を抑えるだけ抑えて、アーティストの価値のみを大きく乗せて、作って販売するもの
もう一つは、
アーティストの世界観を壊さないように、時には利幅を削ってでも、良い素材を使って、それなりの値段をつけて販売するもの
今回、JASSと打ち合わせて、後者に近い形での製作を行っています
ただ、やっぱり、なるべく多く手に取ってもらうために、販売価格は限界まで抑えたようです
彼とのやりとりは、いつも、
「彼の世界観で良いものを作りたい」
からスタートします
なので、プリント箇所が増えようが、特殊になって製作にかかる費用が高くなっても彼はそこを問題視せず、
最終的にかかった金額から、逆算して、手に取ってもらえる金額を考えているようです
基本的には、予算から考えるものなので、
ものづくりに対して真摯に向き合っているなと、いつも思います
なかなか出来ないと思います
アパレルに関して、今の時代はそこそこ頭打ちしているようで
UNIQLOでもワークマンでも、
ノースフェイスでも、LVでも、
値段がそのまま品質に反映しているというよりは、極端に言えば、購入する層に向けて、金額が違うだけ
もちろん、ノースフェイスのダウンとUNIQLOのダウンの品質が、同価値と言ってるのではなくて、
わかりやすい場所の目の届く範囲で、一般人が判断できるレベルの、低質なものが少なくなってきているという事です
例えば、最近、ファストファッションブランドが、本革を使った靴を、低価格で販売しているのを見ました
これは、企業努力がそうさせていて、泣いている人が泣いているだけなのですが、
そんな事が可能だという事です
厳密に言えば、そういう事は昔から可能だったし、行われていたし、
世界的な不況の流れもあって、売る為には、そうせざるを得ないようになって、どんどんバレてきているだけですが
つまり、例えばアーティストの物販に関して、購入層が低所得な層である場合
伝える必要が無いのであれば、わざわざ、判断できないレベルの高品質な素材を使う必要がなくて、ギリギリのラインを使っていれば、
安価であっても低品質なものにはならない
ただ、チャンピオンのリバースウィーブなど、何年も経っても、品質が維持されるようなアイテムを作らなければならない場合もある
今回、彼のパーカーに使ったCROSS & STITCHはとてもいいです
生地も強い
個人的に推せるボディです
アーティストのアイテムに対しての対価は、ファン達が作っていく事ができる
購入する事で、そのアーティストの世界観を維持させる事が出来る
購入しなければ、そのアーティストは存続できなくなるので、
アーティストが提示する世界観は維持できず、変化して、消えてしまう
こういうことは、仕組みとしてはずっとある事ですが、
今の時代では、スピードが異常に速いので、一年もかからず、支えられないものはすぐに消えてしまうし、
新しいものがどんどん出ては消えていく
ただ存在することすらとても難しく、継続する為には、他を分かりやすく蹴落としていかなければいけない
資本主義が進めば、こうなることは避けられないし、今後もっと加速するでしょう
ブランドや会社でも同じ事は言えるので
アーティストの物販に限った事では無いですが、思った事なので書いておきます
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