2023/11/16 ちがう星からやってきたあなたへ

 これはちがう星からやってきたあなたに向けて書いているので、失礼な表現があったらごめんなさい。私たちはきっと分かり合えない生き物なので、あくまでもこんな考え方、捉え方もあるんだな、程度に読んでくれたら嬉しいです。読まなくってもいいです。便宜上、ちがう星からやってきたあなたという存在しない仮想読者を立てて自分が書きたいものを書くことを正当化しようとしているだけなのだから。

 30代後半の男性と10代後半の女性の、下手したら親子ほど年齢差のある2人の結婚のニュースは半匿名のインターネットを大いに賑わせる1ネタだった。10代の女性に手を出すなんて気持ち悪いと言う声、その発言者に対して行き遅れのババアの嫉妬かよと罵る声が多く見られた。これらの意見について、私の所感を述べていく。
 まず、30代後半の男性が10代後半の女性と結婚した事実を気持ち悪いと思う声について。インターネットのどこまでが本当かなんてわからないけれど、この意見を述べるアカウントの大半は女性らしいように思えた。この考えは至極本能に基づいた発想であると思う。女性には元来子を産み育てる機能が備わっているとされる。そのため、つい女親の立場になってものを考える傾向にある。仮に私が妊娠・出産する機会があり娘が生まれたとして、その子が長くお世話になってきた、自分と歳の近い男と付き合っている、結婚すると聞かされたら激しく動揺するような気がする。

 また、女性がこのニュースに嫌悪感を抱きやすい理由として、女子学生の痴漢犯罪の被害率の高さが考えられるのではないだろうか。都内のある私立高校でとられた痴漢被害に関するアンケート調査を例に挙げる。

対象は1年生と2年生合わせて770人あまりの男女。
痴漢被害の経験があると回答したのは65人。全体の8.4%です。

これを男女別にみると、女子生徒では26.5%、実に4人に1人の生徒が被害に遭っていたことがわかりました。また、男子生徒でも2.9%が被害に遭ったと回答しました。

NHK首都圏ナビ「“痴漢”という性暴力 「怖くて声を上げられない」被害者たち」より

 この記事は2022年3月に投稿されたもので、アンケートを受けた高校生たちも新型コロナウイルスの影響を受け、かつてより満員電車に乗ることが比較的少ないとされる状況での通学をしているらしい。それでもこれだけの数の生徒が痴漢被害にあっているのだから、息苦しいほどの満員電車がデフォルトだった時代はどれほどの学生が被害に遭っていたのだろうか。
 もちろん痴漢犯罪の加害者が必ずしも被害を受けた学生よりもはるか年上であるとは限らないだろう。ただ、少し古いデータにはなるが平成27年版の犯罪白書によると、痴漢犯罪の加害者は犯行時の年齢が40歳以上の者が約半数を占めているそうだ。これを踏まえると女性は経験則上、年上の男性から性的に扱われることに抵抗感を覚える場合があると考えられるのではないだろうか。もちろん性別が逆転した場合、あるいは同性の場合も然りだが、本題とはずれるので割愛させていただく。

 以上のことから、本能と経験に基づいて10代の女性に恋愛感情を抱く男性に嫌悪感を示す女性がいることについて、間髪入れずに罵詈雑言を飛ばす前にほーんなるほどねと鼻でもほじりながらで構わないので知ってもらえたら嬉しい。

 一方で、嫉妬乙と女性に噛み付く男性の反応についても簡単にだが述べさせていただく。
 先ほど「本能」という言葉を使ったが、男性は本能としてより若くて健康で汚れの知らない女性に子種を託し、遺伝子を繋げていきたいと考えるらしい。同時に、その遺伝子がより多くの場所で開く方が効率が良いということを本能で知っている。だから「気持ち悪い」という嫌悪感を非処女で結婚予定のない年増の女が嫉妬で言っているという解釈になるのではないだろうか。
 男と女の違いについては、この動画のシリーズが非常にわかりやすく面白かったので貼っておく。

 大人が10代を恋愛対象とするなという意見も、それに対する罵声も、ともに本能が原因の一つであるならば仕方がないのかもしれない。わかり合おうとすることが間違っている。

 私は女性な上学がなく、視野も狭いので正しいことなんて何一つわからない。ここで書いたことは全て間違っているかもしれない。第一に他人の結婚にとやかくいう必要がないことも理解している。しかし、それでも私は当事者意識を持つこともまた大切なことだと思えてならないのだ。

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