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第一夜 バス停
小雨が降る中、7歳くらいの私と近所に住む幼馴染のXXちゃんが、裸足で歩いている。
ふたりとも傘を差しておらず、お揃いの白い袖なしワンピースは雨で湿っている。
生温い空気の中、コンクリートの道を手を繋いで速足で歩く。
暑くもなく寒くもなく、風もない。
楽しくも寂しくもない。
気がつくとふたりとも足から血が出ている。ふたりとも特に気にしていない。
そのうち駅前のバス停に着いた。
ふたりはバス亭の屋根に登ると、屋根のへりに座った。
なんとなく両脚を投げ出してぶらぶらさせていると、
ふたりの足からは血がたらたらと流れ、降る雨と混じって地面に落ちていった。
その様子を、私は道路の向こう側から見ていた。
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