プログレッシブロック=納まらない音楽

プログレッシブロックのことを書いてきましたが、昔の曲を聴いていると、だんだんわからなくなってきます。いったい”プログレ”って何?キングクリムゾンというバンドなんか聞いていると、そう思う。

確かに変わった音楽、変拍子、超絶技巧。ただそれだけではなく、JAZZのような感じも持ち合わせている。ロックバンドに金管が入ってくる。それがまたカッコいい。キングクリムゾンの「21世紀の精神異常者」タイトルからしてもうおかしい。これがたまらなくかっこいいのです。

プログレではない。では何?よくわからない。種類分けできない。結局、キングクリムゾンはキングクリムゾンという感じです。

素晴らしいバンドは”ロック”って言っても「ほかのロックとは違う」つまりそのバンドそのものがジャンルの名前になってくると思います。当たり前なのですが、昔も今もジャンル分けはあって、ヘビーメタルも何種類もあると先輩から聞きました。

では、さっそくキングクリムゾンの「21世紀の精神異常者」を。

もう、一瞬で「変!」ていう感じが伝わってきます。我慢して聞いてみてください。テンポが変わったところからまたカッコいい。そしてその後にくるギターもカッコいい、「コードにのってる?」でもカッコいい。その後にいよいよ来ます。サックスがすごくとてもとてもかっこいいですよ。かっこいい、の連発でかなり頭悪い好評ですが勘弁してください。それに続くギターソロもカッコいい、ユニゾンもカッコいい。もう、カッコいいづくめです。

これを聴いていると、日本の渡辺香津美が浮かんできます。ジャンルとしてはジャズ、フュージョンとなっていますが、この人も”WATANABE KATSUMI"です。では渡辺香津美の”MOBO”を聴いてみてください。1曲だけで感じていただけるのではないかと。

クリムゾンみたいな派手さはないですが、かなり変わっていると思います。ギターやっている人は「いや、正統派だ」というかもしれませんが、ドラムの私としては、ギターがコードに乗っているのかどうなのか?ちんぷんかんぷんです。カッコいいのだけはわかります。

まずは金管の出だしのソロがすごくカッコいい。少しずつからんでくるベースやギターもすごくいい感じ。

こっちの方が「プログレだ」という感じがします。先にも書きましたけ、どこれは「香津美」というジャンルでした。

このアルバムが1984年、私が大学生の頃です。ドラム必死になって練習してました。そのころフュージョンブームみたいのがあって、カシオペアを筆頭に、スクエアー(いつの間にか頭に”T”の字がついてT-SQUAREになっていました)、プレイヤーズなど色々出てきました。売りはテクニックと爽やかさ。そんな中、すごいテクニックを持って出てきたバンド”Lalena (羅麗若)”がすごい存在感を表していました。バンド名だけ見ると暴走族みたいですが、すごいんですよ。初めて聞いた時に、ガツンときました。バンドやっている人しか知らないようなバンドだったと思います。日本のプログレってやつかもしれない。当時そう思って喜んでいました。でも、アルバムの途中から爽やかになるし、やはり、ひとくくりにはできませんね。次回は暴走族から始めますね。


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