雲雀丘花屋敷のみちをゆく #5 秀平さんのお庭
宝塚オープンガーデンフェスタというイベント。宝塚市内の個人邸のお庭を見学してもらおうという企画で、かれこれ20年ほど行われているそうです。
そのガーデンフェスタで、秀平和子さんがお庭を公開されているとお聞きしたので伺うことにしました。
抜けるような春の青空、太陽がほどよく照り付けた4月中旬。雲雀丘特有のぐいっと急に迫ってくる坂をあがりきると秀平邸に到着しました。ウッドデッキから視界が開け現れたのは、広い青空と洋館、五月山。ひとり声をあげそうになるくらい美しいものでした。
ウッドデッキを降りていくと、想像していたよりもはるかな大きなお庭が広がっていました。個人で手掛けるにはあまりに大きなそのお庭。
もともと隣家があったのですが、十数年前にその土地を取得。秀平さんが庭をつくる!と決めて進められていきました。荒れた土地に堆肥をいれて一方向ずつ順番に耕していかれたそうです。
転んでは骨折をするなど生傷も絶えなかったようですが、広い土地を一歩一歩耕していく秀平さんに、あいあいパークのスタッフさんや、ご近所さんがなにかと力になってくれたとのこと。
「ここはパンジー、などと規則正しく植えるのは、あまり好みではありませんので・・・。」
そう言われるとおり、なるべく自然の風景をお庭に取り入れようとお花や木々を植えられていたことが分かりました。
大変驚いたのが、大きく育ったヤマザクラやモモは、秀平さんが植えたものではないのだとか。虫や鳥が運んできたのでしょうか。ヤマザクラやモモは『ここで育ちたい』と思ってやってきて、自然に育ったのかもしれません。
私がお庭にいるあいだも、見学の方がたくさん来られていました。昔からオープンフェスタの時期に来られて、すっかりお友達になられた方もいらっしゃるようです。お庭を通じた人と人の出会いがまた素敵だと思いました。
雲雀丘花屋敷のみちをゆくことで、心にとどめておきたい、そして伝えていきたいコトを、またひとつ発見できました。
宝塚ガーデンフェスタ、今年令和6年は5月11日(土)~13日(月)まで行われます。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?