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~~波待ち日記~~福島の海を想う

9月22日晴れ。4連休最終日、久しぶりに地元福島の海に行ってみた。いわき市内、豊間海岸。サイズはモモ~腰。サイズはないけど、たまに形良い波が入ってくる。4連休なので、県外(関東)ナンバーが多い。駐車場は満杯だ。
朝、峠を越える際、道路の温度計は12℃を表示していた。フルスーツじゃないと風が冷たい。駐車場でパッパッと着替えてワックスアップ。道路を越えて砂浜に降り立つと、足の裏がヒンヤリとした。

ロングボーダーが多いピークを避けて北側にポジショニング。朝日が空をオレンジとピンクの中間色に染めて、パドルだけでも気持ち良い。

朝日に照らされ、南にずらっとラインナップしたサーファーたちを眺めながら、私の波待ちが始まった。。。


この豊間海岸は、サーフィンを始めた十数年前、私をサーフィンに誘ってくれた先輩と、「合宿」と称して何度も来た場所だ。当時、宮城県内に住んでいた私は、普段は仙台近郊の海に入っていた。ホームポイントは宮城県最南部の海岸。そこから車で5分も走れば福島県だ。

福島県は海側の「浜通り」、内陸の「中通り」、新潟県側で雪の多い「会津」の3つの大きな生活圏域に分けられる。私は「中通り」の出身で、大きな用事が無い限りは「浜通り」にも「会津」にも行くことは無い。サーフィンを始めるまでは福島県内の海で泳いだことさえ無かった。なので、福島県の海岸線がとてつもなく長く、たくさんのサーフポイントがあることを知らなかった。

2010年は、先輩と福島県の海岸線を辿る旅に出て、それを映像に残した。そしてその映像は意図せず、貴重な記録映像となってしまった。そう、次の年から、映像に撮った多くのポイントが、地震、津波、原発事故により、行くことの出来ないポイントになってしまったから。
北は浪江、南は富岡近辺まで。スーパーグーフィーが炸裂するポイント、絶景のシークレットポイント、海水浴場として地元に愛されたポイントなど。何気なく回っていたポイントが、一夜にして壊滅する。自然の力の前に、人間は無力だ。いや、人間もこの自然の一部としてしか存在できないということを、知らしめられたということだろう。


あれからもうすぐ10年。今日は多くのサーファーが、復旧した豊間海岸の波を楽しんでいる。自然の猛威を乗り越え、またこのように波乗りを楽しめるなんて、本当に素晴らしいことだと思った。朝日に照らされながら、目の前の波を笑顔で追いかけるサーファーを見ると、平和な海でサーフィンが出来ることに幸せを感じた。


海から上がって、復旧してキレイに整備された駐車場で着替える。

「今日も、楽しかったな。また、次が楽しみだな。」

そう思える環境が、ずっと続いてほしい。
そんなことを思いながら、多くの人で賑わう駐車場をあとにした。





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~~波待ち日記~~


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