見出し画像

『オルタナティブ』を楽しむ

みなさんこんにちは。最近急に春めいてきて、海と山への想いが錯綜しているnock3です。

さて、今日は『オルタナティブ』について。

はい、まずはオルタナティブって何?

alternative:二者択一の、代替の


という意味の英語です。「代替の」と言いつつ、「二者択一の」の意味を含むところが面白いですね。音楽ジャンルやサーフスタイルとして語られることも多いこの言葉について、『オルタナティブ』という言葉から、『人生の楽しみ方』について私の考えを書きたいと思います。


〇音楽としての『オルタナティブ』

私が『オルタナティブ』という言葉に出会ったのは、学生時代に洋楽を聴くようになって、ニルヴァーナやR.E.M、ソニックユースなどを『オルタナティブ・ロック』としてレコード店で紹介されていたのを見たのが最初だと思う。当時は「最新の格好良いロック」という意味でしか捉えていなかったけど、後に音楽雑誌などに「ビルボードにのるような産業的な音楽シーンに対するカウンター」的な紹介のされ方をしていたのを読んだ記憶がある。主流から外れた「もう一つの音楽」的な意味なのかな。今は『オルタナティブ・ロック』というジャンルが確立されてしまっているようにも感じますが、当時はまさに主流の音楽シーンに対する『代替の』音楽だったんだと思います。

若い頃に聴いていた音楽なので、この時代に『オルタナティブ・ロック』と呼ばれていたバンドの音なんかはいまだに大好きです。個人的に思い入れがあるのは『ペイブメント』と『スーパー・ファーリー・アニマルズ』。もうこの辺になるとオルタナティブかどうかよく分かんないですけど。




〇サーフシーンにおける『オルタナティブ』

社会人になってから私は再び『オルタナティブ』という言葉に出会いました。それは20代後半、夏の遊びとしてやってみようと思っていたサーフィンを始めたとき。それまでのサーフィンと言えば、サーフボードの発展の過程から、競技用の薄くて短いいわゆる『ショートボード』を使用するのが主流でした。しかし、1990年代にはロングボードがリバイバルし、2000年代に入ると、ショートボードでもロングボードでもない第3の選択肢としてフィッシュボードやミッドレングスといった『オルタナティブボード』が流行り始めます。競技としてのサーフィンや、『ショートボードvsロングボード』という固定観念化した世界観から、サーフィン本来の自由や楽しさを取り戻す動きだったと私なりに理解しています。私はたまたまその流れに乗る形でサーフィンを始めることになりました。初めて自分で買った板は、7'2のファンボード。その後に短めのフィッシュを買って、最近はEPSのショート、ソフトボード、ミッドレングスといった感じで、スタンダードなショートボードは1本しかない。まあ、楽しければそれで良いというスタイルでやっております。



この映像は、サーフィンを始めた頃によく見ていたアンドリュー・キッドマン製作の『GLASS LOVE』。華やかなサーフィンではなく、波乗りとアートの繋がり、サーファーの精神世界を画いた個人的に大好きな作品です。


〇『オルタナティブ』で人生を楽しむ

音楽もサーフィンも既存のシーンに疑問を持った人たちが新たな流れを作ったという点で共通している。固定観念に囚われることなく、自分で考えた方法で物事に取り組むということは、人生を楽しみ、充実させる上でも大切なことなんじゃないかなーと思っています。また『代替』という観点から、日常生活でも1つのことに拘らずに常に代替案を考えて行動することが良い結果に繋がるのではないかと考えています。

例えば、遠くの海にサーフトリップに行くとき。旅に行くからには、行く先で良い波に乗りたいと期待するのは当然のことですが、必ずしもコンディションが良いとは限らない。まずは良い波に乗るためにサーフポイントをいくつか調べておくのはもちろんですが、どこのポイントも波が無ければ、その地域にある観光地に行ってみることにする。あまり1つの目的に固執しないで、その時にできることを楽しむ。

仕事や家庭の事情で自分の趣味が思うようにできないとき、できないことにストレスを溜めるよりも、その状況でできることを探して楽しむ。

私は子どもが生まれてから8年間波乗りに行けませんでしたが、その間、マラソンや手芸、ブログを書くことを楽しみに日々過ごしていました。波乗りに行けないことで新たな楽しみを手に入れることができたことは、間違いなく私の人生に大きなプラスとなっています。


〇終わりに

仕事でも趣味でも、1つのことを黙々と続けてその道を極めることは素晴らしいことだと思います。でも、継続には人並み外れた集中力と愛が必要。普通の人はなかなか辿り着かない境地です。俗な言い方をすれば、『飽きて』しまいます。私なんかは飽きっぽい性格なので、いろんなことに手を出しがちです。全て中途半端。しかし、今は『いろんなことをまんべんなく楽しむ』ことにしようと開き直っております。

人生において大切なことは1つではないし、どうせならいろんなことを楽しんだほうが充実した人生になる気がしませんか?

「自分は中途半端だなあ~」なんて悩んでいる方は、それを逆手に取って、「私、オルタナティブな人なんで」と分かったような分からないようなことを言いつつ、人生を徹底的に楽しんでは如何でしょうか?


おわり

この記事が参加している募集

サポートいただけたら、デスクワーク、子守、加齢で傷んできた腰の鍼灸治療費にあてたいと思います。