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好きなものからできなくなるうつ。サカナクション・山口一郎さんのNスペの話。

サカナクションの山口一郎さんのNスペ、うつと生きるを見た。

私はうつ状態にはなったことがある。
好きだったものから確かにできなくなった。
すでに元気になって1年以上経つけど、その好きなものとの距離は前よりは遠くなった。

だから山口さんが音楽と真正面に向き合ってるのがすごいと思ってしまった。
私の仕事も好きなことと近かったけど、結局仕事として続けるのは無理だと思った。
というより好きだったものが好きでなくなったほうに近い。

16年前から遡る山口さんの「うつ」への歴史。札幌から東京へ行くときには以前の山口一郎ではなかったと古い友人が話す場面が印象的だった。
16年間、走り続けて、辛いと思うこともやり続けてきた。塵も積もれば山となる。
これを見て、自分自身の過去も振り返ってみた。楽しかったし、もちろんやりがいがあった。何でも挑戦した。好きなことも仕事にした。おそらく私の中でずっと背伸びをして生きていたのは、ここ6年、好きなことを仕事にしていた時だった。
薬飲んだら回復するけど、頭痛がひどくなったり、休みの日には疲れてずっと寝て過ごしたり。これが普通だと思ってたけど、転職してからそういうことが少なくなり…無意識に自分にかかっていた負荷を知った。

いつまたあの暗くて深く闇に心が包まれるのかと思うと不安になる時もある。
元気だけど、たまに何気ない出来事や他の方の発言がフックになって、落ち込み、動けなくなるときもある。危なくなったら薬を飲む。病院に行く。自分の危ないラインも最近わかってきた。
山口さんの病状記録ビデオはまさに自分がどん底にいた時と同じ状態すぎて共感しかなかった。ご飯も食べられないし、動けない。私は太陽が本当ににだめになったから、夜にようやく動けるみたいな感じだった。
薬が合わないと地獄。私は3種類目の薬が合い、病状も軽い方だったので、1ヶ月ぐらいでマシにはなったが、薬合わなかったら本当に死んでたかもしれないとは思う。
山口さん、薬飲まないのはほんと危険よ…と思いながらあのシーンは見てました。(誤解なきように。薬の件はうつ病診断直後の山口さんのエピソードトークなので、今はきちんと治療されています)

山口さんのカメラの前での姿は躁状態にもみえてちょっと不安だけど、病気との向き合い方が少しずつみえてきて、復活されているのかな。

この番組みて、サカナクションのライブに行ってみたくなった。

うつを乗り越えるのではなくうつと生きる山口さんや彼を支える仲間をみてみたい。

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