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きのこがま口とnocco.

 初めてnoteを書くので何か変なところがあるかもしれないですが自分が作品制作で考えている事とかをふらりとここに落として行けたらと思うので気軽に読んでいただけたらと思います。

 最近ハンドメイドが流行っているためか、作品の作り方についてのお問合せをいただく事が増えました。特にきのこがま口。布を縫う事に関してはミシンがあれば誰でもできると思うので今回は私がどんなきっかけできのこがま口を作ったかを書いてみます。

 きのこがま口はきのこブランドnocco.を作るきっかけとなった作品です。
作り始めたのは大学2年生くらいの頃だったでしょうか。がま口のまるみを帯びたフォルムがきのこに似ているなと思っていたのがきっかけでした。
がま口を作ったことがなかった私は初めはこんなのがあったらいいなというスケッチを描いているだけでした。口金の付け方も知らないままきのこががま口になったらというアイデアスケッチだけをしていたのです。非現実的なスケッチもたくさんありました。そのうち似た様なものばかり描いていても仕方ないと重い腰をあげてがま口の作り方を調べました。
今の形におさまったのは、がま口の作り方を練習し、型紙を自分で作れるようになってからなので思いついてからはだいぶ時間がたっていました。

 きのこがま口の作り方ですが、まずは縫った時にきのこの形になるように型紙を作ります。その型紙に合わせてきのこの柄を描いていき、サンプルを縫い、その後形を調整しながら型紙をなおしていきます。
作りたいきのこの種類に合わせて型紙も若干変わるので、見える絵柄と色味も調整してディテールを整えていきます。
一番最初に作ったがま口はとにかく時間がかかりました。

 そもそも作ったことが無いがま口に、作ったことの無い絵をのせて一個の物にするという事がどれくらい大変な事なのかその時の自分にはわかりませんでした。ただ、新作を作っている時は楽しくて仕方ありませんでした。
一番最初アイデアを形にする楽しさはがあれば初めの1つは必ず完成します。1つ出来上がるともっとこうしたいといろいろアイデアが湧いてくるのでそこから次の制作につながっていきました。

 私が初めに作ったきのこがま口は、ベニテングタケとアミガサタケでした。初めは販売するつもりはなく自分用だったので100均一で売っていた口金を使って作りSNSにのせたりして、たまに大学の文化祭で販売する程度でした。
当時、きのこ雑貨が少なかったので自分の欲しいグッズは自分で作ろうと思っていました。課題で染めたきのこ柄で手ぬぐいを作ったのもまずは自分用でした。
自分が欲しいきのこグッズが作りたいという気持ちからスタートしましたが欲しいと言ってくださる方がいらっしゃったおかげで今のnocco.があります。

 がま口というアイテムは昔からどこか心惹かれるものがありました。
丸みを帯びたフォルムも、金具がついた重厚感も、そして実用性のある便利さも全てが好きです。初めは自分で作れるとは思っていませんでしたが独学でも作れるようになりましたし、長年作っているので金具の緩みの調整などもできる様になりました。販売する様になったのが2013年頃なので作り続けてかれこれ8年になります。長いですね笑

 ハンドメイドで何かを作りたいなと思う人にとって作り方って気になる事だと思いますが上手に作る作り方も大切だとは思うんですが売り物みたいに上手に作りたい場合はたくさん作る事が手取り早いかなと思います。初めは上手く作れないと思います。少なくとも私は上手くいかなかったんですが、1個出来上がるとどこがうまくいってないか分かるのでいくつも作っては改良してと繰り返していくと良いと思います。そしてそのためには途中でやめないで完成させることが重要になるのかもしれません。
途中でやめないためには自分が本当に好きな物を作る事が必要だと思うんです。特に私は飽き性で集中力が無いので好きな物ですら完成するまでにすごく時間がかかるのですが、きのこ、そしてがま口
欲しいと思った理想のがま口のスケッチを見ながらそれらを作れたら素敵だなと思って手を動かすと時間はかかってもなんだかんだ形になって作品として手元に残りますよ。というのが
最近よくお問合せいただくきのこがま口の作り方のアンサーになればいいなと思いながらつらつらと書きました。

 また作品の話ができたらと思います。


 

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