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【第143回】 Journey Builder 高速送信機能が新リリース

Salesforce Marketing Cloud の Spring '24 アップデートで、Journey Builder の高速送信(ハイスループット送信)機能がリリースされました

高速送信機能は、ジャーニー単位で設定が可能で有効化するには、ジャーニーキャンバスの「歯車」マークをクリックした先にある「ジャーニーの設定」で有効化することができます

※ 一度「有効化」すると、そのジャーニーでは「無効化」ができません。

また、公式の案内によると 2 倍以上の高速送信が可能とのことですが、私も試したことはありませんので、この速度は体感していません。もしかすると 100 万規模の大量送信で試さないと、それを体感するのは難しいかもです。

そして、送信ログ・DataView・配信時間の調整などの機能には影響しないという案内がありました。但し、いくつか通常使える機能が使えなくなるようですので、考慮事項をよく確認してから、実装する必要がありそうです。


■ 高速送信の考慮事項

■ Journey Builder のアナリティクスレポート
高速送信で送信された場合、標準レポートの「Journey Builder のメール送信のサマリー」と「Journey Builder のメール送信の日別サマリー」は使えなくなります。但し、メトリクスは Journey Builder Analytics と Marketing Cloud Intelligence で利用できます。

■ メールアクティビティのエラー処理
エラーが起きた場合や、メールアクティビティが抑制されたりすると、連絡先はそのままジャーニーに残りますが、メールは受信されません。

■ メールアクティビティ送信エラーのトラブルシューティング
高速送信メールのエラーは、ジャーニー履歴にはリストされません。 高速送信のエラーを確認するには、該当のメールアクティビティをクリックし、「詳細の表示」をクリックして「未送信」タブ(Not Sent タブ)に移動します。また Automation Studio の Not Sent Extract を使用して、どの購読者に高速送信メールが送信されなかったのかを確認することができます

(・・・ん?「未送信」タブ?どのタブのことですかね?)

■ Email Studio の Journey Builder のトラッキングフォルダ
高速送信が有効になっている場合、Journey Builder のトラッキングフォルダは作成されませんが、メトリクスは Journey Builder Analytics と Marketing Cloud Intelligence で利用できます。

■ フィールドレベルの暗号化
フィールドレベルの暗号化が有効になっている場合、高速送信は使用できません。

■ メッセージの優先度
高速送信が有効な場合、メッセージの優先度は認識されません。

■ トリガー送信サブスクライバーエラー閾値
高速送信は、設定されたサブスクライバ エラー閾値を認識しません。

また、有効化する時にアクティビティ種別「メール」を選択しています。よって、メールアクティビティの送信速度が上がるだけであり、ジャーニーにエントリーするスピードまで上がるわけではなさそうです。大量送信の場合、エントリー自体に時間がかかる場合がありますので注意して下さい。

今回は以上です。


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