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【第34回】 Subscribers データビューと Unsubscribe データビューの購読取り消しされた購読者数の違い
Salesforce Marketing Cloud には、データビューというシステム内で自動的に保管されていくデータがあり、Salesforce Marketing Cloud の購読者情報やエンゲージメント情報を照会することが可能です。
このデータビューの中に「Subscribers」というものと「Unsubscribe」というものがあり、それぞれのヘルプ上の定義は以下の通りになっています。
■ Subscribers
アカウントの購読者とそのステータスを見つけることができます。
■ Unsubscribe
アカウントのメールリストからの購読取り消しを見つけることができます。
Subscribers データビューには「Status」という項目があり、この項目では、購読者の「現在の購読状態」が管理されています。
購読者ステータスには 4種類あり、Active(アクティブ)、Held(保留)、Unsubscribed(購読取り消し済み)、Bounced(バウンス)のいずれかの値が格納されています。
それでは、Subscribers データビューの「Status」が Unsubscribed である購読者数と、Unsubscribe データビューの購読者数はイコールになるのでしょうか?
これはイコールになりません。
Subscribers データビューの「Status」は、エンドユーザー(お客さん)が自主的に、購読取り消しのリンク(List Unsubscribe も含む)をクリックして購読を取り消した場合や、企業側の担当者が「すべての購読者」に対して「購読取り消し済み」ステータスとして、手動更新した場合やインポートを実行した場合も含まれます。
一方、Unsubscribe データビューは、エンドユーザー(受信者)が自主的に、購読取り消しのリンク(List Unsubscribe も含む)をクリックして、購読を取り消した場合などです。つまり、企業側の担当者が、意図的に購読者のステータスを「購読取り消し済み」ステータスとして、手動更新した場合やインポートした場合は、Unsubscribe データビューには反映されません。
この違いが、数に差異が生まれる原因ですね。
いかがでしたでしょうか。
この結果を踏まえると、抽出側が「何を抽出したいのか」をはっきりと認識しておく必要があります。現在の購読者ステータスが「購読取り消し済み」の人を抽出したいのであれば、Subscribers データビューを使用し、エンドユーザー(受信者)が自主的に購読取り消しのリンクをクリックした人を抽出したいのであれば、Unsubscribe データビューを使うようにしましょう。
但し、Unsubscribe データビューは、直近 6 ヶ月のデータの抽出となりますので注意が必要です。Subscribers データビューは現在の状況を抽出しますので、期限という概念はありません。
今回は以上です。
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