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【第4回】 Email Studio における「データのリレーションシップ」機能について

Email Studio における「データのリレーションシップ」機能とは、2つのデータエクステンションをリンクさせることにより、同じく Email Studio のフィルター機能において、フィルタリングまたはセグメント化する際に、そのリンクしたデータエクステンションの従側の項目も活用できるようになる機能となります

この「データのリレーションシップ」機能は、SQL が使えない企業運用担当者の強い味方となりますので、実務上で非常に重要な機能かと思います。

この機能をイメージし易い様に、具体例を挙げますと「顧客データエクステンション」と「購入履歴データエクステンション」の 2つのデータエクステンションがある場合、それぞれのデータエクステンションの中で共通のキーとなる会員 ID をキーとして、2つのデータエクステンションをリンクします。

すると、Email Studio のフィルター機能で、「顧客データエクステンション」側(主側)の項目だけなく、「購入履歴データエクステンション」側(従側)の項目も使用できるようになるわけですね。


ここで注意点を、3 つほどお知らせします。

注意点①:この「データのリレーションシップ」機能は、3つ以上のデータエクステンションを直列にリンクできません。もし「顧客データエクステンション」と「購入履歴データエクステンション」と「商品マスタデータエクステンション」のような、3つのデータエクステンションをリンクする必要がある場合は、予め「購入履歴データエクステンション」と「商品マスタデータエクステンション」を、Automation Studio の SQL クエリアクティビティを用いて、結合しておく必要があったりします。

※ここで「直列」と敢えて記載しましたが、例えば、「顧客データエクステンション」と「購入履歴データエクステンション」。そして「顧客データエクステンション」と「ポイント履歴データエクステンション」のように、同じ「顧客データエクステンション」に別のデータエクステンションを、並列的にぶら下げることは可能です。

注意点②:Salesforce Markeiting Cloud の標準機能である「リスト」は、リンクできません。データエクステンションのみ選択できます

注意点③:リンクした従側のデータエクステンションの項目をフィルター条件で使用した場合、SQL で言うところの INNER JOIN(内部結合)での結合となります

今回は以上です。


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