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【第133回】 ジャーニーダッシュボードから複数のジャーニーを一時停止・再開する機能が新リリース

Salesforce Marketing Cloud の Spring '24 のアップデートで、ジャーニーダッシュボードからジャーニーをより簡単に管理できるようになりました。

今回のリリースは 2024 年 2 月 16 日から 3 月 8 日の間にリリースされます。現在お使いの環境によっては、まだ機能がリリースされておらず、画面に表示されていない場合がありますので、ご注意ください。

この新機能アップデートにより、一度に最大 10 個のジャーニーを選択し、現在進行中のジャーニーのバージョンまたはすべてのバージョンを「一時停止」または「再開」できるようになりました

前回アップデートの Winter '24 のリリースでは、ジャーニーダッシュボードからの複数ジャーニーの「停止」ができるようになりましたが、それに続くアップデートで、 今回は「一時停止」と「再開」ができるようになったという形になります。

この複数ジャーニーの一時停止と再開の機能を使えば、例えば、何らかのトラブルが発生し、基幹システム側のデータに不備や不足が生じて連携されてきてしまった場合や、Automation Studio の SQL が不具合やタイムアウトで停止してしまい、SQL の分かる担当者が不在で、即リカバリーできないような状況の時に、現在稼働中のジャーニーをまとめて一時停止状態にできるようになります。マーケターの方にとって、とても便利な機能ですね。

これらの停止・一時停止・再開の機能を称して、Bulk Actions in Journey Builder(Journey Builder の一括アクション)というヘルプドキュメントが公開されましたので、ご確認ください。そちらに機能の詳細がまとめて記載されています。

一時停止・再開機能で気になるところが、以下のオプションかと思います。

・一時停止した期間を待機中の期間に追加し、延長するのか?
・一時停止の期間を 14 日間以内で任意で日数指定できるのか?
・一時停止の期間満了までに再開をしない場合に、停止するのか自動的に再開するのか?

これらのオプションに関しては下記の通り、Actions ボタンで一時停止を選択した後に、ポップアップで表示されますので設定が可能です。但し、こちらもすべて一括での設定となりますので注意してください。

もちろん、引き続き、各ジャーニーキャンバスでは、ジャーニーごとの一時停止の設定はできますので、例えば、あるジャーニーだけは一時停止期間満了後にそのまま停止させたいと思っている場合は、そのジャーニーのキャンバスで個別に作業すればよろしいかと思います。


上の図の通り、ジャーニーの定期スケジュールにおいて「新しいレコードのみを評価」にした場合の一時停止のオプションで、新しくエントリーした連絡先をキューに登録して再開後に処理するか?というオプションがあるかと思いますが、そちらの選択は表示されないようです。

ヘルプドキュメントにも「一部の高度な一時停止オプションは、このダッシュボード ビューでは使用できません。」と記載がありますので、おそらく、この事を指していると思います。この場合ですが、一括アクションにおいては、デフォルトで「キューに登録しない」という設定になるのではないかと思いますが、まだ試せていませんので、後日、試してみて結果を追記したいと思います


いかがでしたでしょうか?

マイナーアップデートですが、マーケターにとってはゲームチェンジャーになる新機能ですね。この機能が追加されたことをしっかりと認識して頂き、無駄な作業を削減し、効率的に作業を進めてみてください。

今回は以上です。


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