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Email Studio

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記事一覧

【第142回】 メールアドレス変更後のアクションと「保留」ステータスとの関連性を検証

以前に Salesforce Marketing Cloud の購読者ステータスについて、記事をまとめました。 そこで説明した通り「保留」ステータスとは、メール配信の結果、1回~数回のバウンスを経た後に、そのメールアドレスへの配信を停止すべきであると判断されたステータスのことで、購読者が「保留」のステータスになるとそれ以降のメール送信処理が行われなくなります。 では、顧客がメールアドレスを変更して、その後に Salesforce Marketing Cloud 内で「ある

【第122回】 あるメールドメインを含む購読者をまとめて送信除外する方法

状況によっては、A 社などの競合会社と情報を共有したくない場合があります。この時 Salesforce Marketing Cloud のドメイン除外機能を使うと、競合のメールドメインを含む購読者をまとめて送信除外することができます。 この機能を使用するには「ドメイン除外」専用のデータエクステンションである「DomainExclusion」を作成する必要があります。 これで、データエクステンションの最上位フォルダに「DomainExclusion」が作成されます。以下のよ

【第101回】 Contact Builder で削除されたデータエクステンションの復元機能が新リリース

Salesforce Marketing Cloud の Winter '24 のアップデートで、削除されたデータエクステンションが復元できるようになりました。 この記事を書いている 2023 年 10 月までは、削除されたデータエクステンションを復元する場合は、Salesforce のサポートへ連絡して復元してもらう必要がありましたが、今回のアップデートで、データエクステンションの削除後は 30 日以内であれば復元が可能になりました。 削除されたデータエクステンションは

【第92回】 Email Studio のコンバージョンのトラッキング機能をテストする

Salesforce Marketing Cloud の Email Studio にはコンバージョンのトラッキング機能が付いています。これを正式に実装するには Web 側への仕込みが必要になりますが、今回はコンバージョンのトラッキング機能がどのような仕組みで動くかを簡単にテストしてみたいと思います。 まずは Content Builder で適当なメールを作成してリンクを設けます。今回は例として「https://www.google.com/」に遷移するリンクを作ります。

【第91回】 Email Studio の「プレビューとテスト送信」機能でテストメールが届かない場合

Salesforce Marketing Cloud において、Email Studio のテスト送信機能である「プレビューとテスト送信」の機能を使って、テスト送信をする際に、ある時から、突然テストメールが届かなくなることはありませんか? このメールの送信が届かない原因には様々あるのですが、まずは、そのテスト送信時に、購読者プレビューで使用している購読者のステータスが「アクティブ」ではなく、「購読取り消し済み」(または「保留」)になっているのでは?ということを疑ってみましょ

【第89回】 Marketing Cloud で返信先メールアドレスを各連絡先ごとに動的にする方法

ある会社では、支店が抱える顧客に対して本社のメール配信の担当者から、取りまとめてメールを配信をしているケースがあるかと思います。このとき届いたメールに対して顧客に返信をさせたい場合に、それぞれの支店のメールアドレスに返信できると便利という場面があるかと思います。 Salesforce Marketing Cloud の標準機能を一見しますと、返信先のメールアドレスは 1 つのメールアドレスしか選択できないように見えますが、実は動的にすることも可能です。ただし、この機能はデフ

【第63回】 フィルター済みデータエクステンションにレコードを追加する方法

Salesforce Marketing Cloud の「フィルター済みデータエクステンション」とは、特定の条件を設定して、その条件に基づいたレコードをデータエクステンションへ格納できる機能ですが、基本的には「フィルター済みデータエクステンション」の中身は、そのフィルター条件を変更しない限り変更はできません。 例えば、Email Studio や Contact Builder で各データエクステンションのレコードのタブを開いてみても「インポート」のボタンは表示されませんし

【第76回】 Salesforce Marketing Cloud の購読者ステータスのまとめ

Salesforce Marketing Cloud の各購読者は購読者ステータスを持っており、この購読者ステータスの種類は「アクティブ」「バウンス」「保留」「購読の取り消し済み」の 4 種類となります。 この購読者ステータスをしっかりと理解することで「なぜメールが届かなくなるのか」という理由の一端を理解することができるようになるので、購読者ステータスを理解することはとても重要です。それでは一つずつ確認して行きましょう。 ■ アクティブ(Active)このアクティブのステ

【第74回】 Salesforce Marketing Cloud のバウンス検知アラート機能について(※機能提供終了)

こちらのバウンス検知アラート機能は、2023年8月23日に Salesforce 様より提供終了のお知らせを頂きました。よって、記事として残さない方が良いと判断させて頂きましたので、記事を削除させて頂きました。Salesforce 様からの別機能のご紹介も頂けましたので、気になる方はご覧ください。 今回は以上です。 次の記事はこちら 前回の記事はこちら 私の note のトップページはこちら

【第71回】 Email Studio のデータフィルターにおけるデータリレーションシップ使用時の注意点

今回は SQL を使用できないマーケターの強い味方である Email Studio のデータフィルターについての記事です。Salesforce Marketing Cloud の画面上からドラッグアンドドロップで条件を設定していくだけで、簡単に配信リストが作成できます。 データフィルターのオプションとして「データリレーションシップ」機能を使用されている方も多いかと思います。データリレーションシップを使用していない方のために説明しますと、データリレーションシップ機能を使用して

【第66回】 List Detective を無効化する方法

以前に List Detective 機能とは何か?についての記事を書きました。 List Detective とはメール送信の配信到達性の問題の原因になる可能性のあるメールアドレスへの送信を避けて、IP レピュテーションの低下のリスクを避けることができる機能のことでしたね。ちなみに、この機能は完全な無効化はできません。 例えば、以下のようなユーザー名(アカウント名)を持つメールアドレスに対して、Salesforce Marketing Cloud からメール送信ができな

【第62回】 Salesforce Marketing Cloud の個人情報が閲覧できないロールの作り方

個人情報の閲覧を許可させずに、メールの作成やジャーニーの設定のみができるユーザーを作りたいという要望は多いかと思います。そのような時のロール設定はどうすれば良いでしょうか。 情報セキュリティの世界には「最小権限の原則」というものがあり、権限を与えるのであれば、意図する機能を実行するためだけの最小のものでなければならないという概念があります。Salesforce 社もこれを推奨しています。 この大原則があるわけですが、Salesforce Marketing Cloud に

【第51回】 List Detective に該当するメールアドレスを API で検証する

List Detective 機能とは、Salesforce Marketing Cloud が独自に「不正」と判定しているメールアドレスを以下のタイミングで事前に送信対象から除外させる機能になります。 この機能により、メール送信の配信到達性の問題の原因になる可能性のあるメールアドレスへの送信を避けて IP レピュテーションの低下のリスクを避けることができます。 このデータベースには以下のようなものが含まれます。 List Detective に該当するメールアドレスや

【第34回】 Subscribers データビューと Unsubscribe データビューの購読取り消しされた購読者の数の差異

Salesforce Marketing Cloud には、データビューというシステム内で自動的に保管されていくデータがあり、Salesforce Marketing Cloud の購読者情報やエンゲージメント情報を照会することが可能です。 このデータビューの中に「Subscribers」というものと「Unsubscribe」というものがあり、それぞれのヘルプ上の定義は以下の通りになっています。 この Subscribers データビューには「Status」という項目があ