放浪 アメリカ クライミング ニードルス

Californiaのneedlesに行って来ました。YosemitやTuolumne以外のエリアを探していたら、ほとんどの人がneedlesを薦めてくれました。Bishopで温泉とcardinal pinnacleと owens river と pine creek を登ってからneedlesに向かいました。
 
モチロン、Bhishop Butter Milkにも行きました。

 
 
 
 
 
Bishopの温泉はルート395のMammoth Yosemit Airportの近くに6ヶ所ぐらいあります。お金を払ってプールも有る様な温泉から、無料で大草原の中にポツンとあるワイルドな温泉もあります。ワイルドな温泉では日本だと超人気で混雑てしまうと思うのですが、イイ感じで人がポツポツとやって来て仲良くなれます。ノンビリ温水を楽しめます。多分、アメリカ人は余り湯舟に浸かる習慣が無く、温泉にあまり関心が無いからなのかもしれません。泉質はほんの少し硫黄の香りがするぐらいのやや温めです。大草原の景色を観ながらノンビリ入ると体がほてってきます。水着の着用で石けん類はだめです。
 
Hot Creek,
 

Whitmore HotSpring,
 

Rock Tub

Shepheard's Hot Spring,
Crab Cooker,
Hilltop Hot Spring

Wild Willy's Hot Spring

があるそうですが、Rock TubとHilltop Hot Spring
とWild Willy's Hot Springにいきました。どれも大草原の中の素晴らしい眺めの温泉です。それもタダです。
 
cardinal pinnacleは結構、人気ルートです。取り付きも近いので取り付きやすいルートです。自分たちが登った時も3パーティーぐらい登っていました。なので、最後は同ルート下降でない懸垂での下降が普通です。最後のピッチはムーブが面白いクラックを登って頂上まで行けます。但し、そうすると懸垂の支点を探すため、クライムダウンしないとならないので少し焦ります。自分たちは、下降するクライマーが丁度いたのでラッキーにも懸垂の支点が直ぐに分かりました。道路に面した正面にあります。頂上からクライムダウンして登ってきた壁の反対側のガラ場のテラスからガリーをクライムダウンした所にアンカーがあります。懸垂は自分たちはダブルロープだったので問題なかったのですが、シングルだと3回目のアンカーがどれかよく分からませんでした。スタックしそうな所にしかアンカーが無いようでした。

 
 
owens river は谷の中にあります。なぜかBishopのトポには載っていません。もしかしたら、ルート数が多いので載せていないのかもしれません。ネットにルートが載っているらしいです。谷に下るトレールを見つけるのが大変でした。ポイントは谷から上がってくる電線を見つける事かと思います。谷の中にあるので日が射さない壁は暑くありません。とても緻密な硬い凝灰岩かと思います。壁は被ってはいませんが指にきます。ポケットやカチが楽しいです。

 
 
 
 
pine creek
夏だと9:00ぐらいから日陰になります。ボルトルートとトラッドが楽しめます。3〜4ピッチのマルチもあります。花崗岩です。水は飲めませんがとても綺麗な小川が流れて心地よいキャンプができます。

 
 
 
 
さて、needlesです。
アプローチが90分もありますが景色もイイし、ほとんど水平な登山道なので気になりません。取り付きまではlook outという展望台からクライマー道になります。展望台の下のトラバースはやや分かり難いですが、なんとかトラバースできてしまいます。
後は、トレースをたどって、とても綺麗な岩嶺の取り付きまで行けます。花崗岩に黄色いコケが付いていて、それが黄金色に輝いています。クラックも綺麗に走っています。その景色を見ただけで感激です。日本にはない美しさです。

 
ここはミニマムボルトの精神のエリアです。たとえば igor unchainded 5.9 ⭐️⭐️⭐️⭐️は、懸垂の支点のボルトと残置ピトンが1本だけでした。アンカーもカムで作るので、支点の場所やカムを使う場所も考え、ランナウトが要求されます。

ホールドがあるので見た目ほどは難しくは無いし、プロテクションも取ろうと思えば取れるのですが、ランナウトしないとカムが足りなくなります。ちなみに、自分たちは0.5から3までを3セット、あと、小さいのと4番を2セットも持ちました。自分らには適当でした。このルートは60mロープで問題なかったのですが、やはり、アメリカでは、70mか80mが欲しかったです。このルートは、頂上まで行けます。しかし、懸垂するには最後のピッチの終了点までクライムダウンして、戻らなければなりません。また、2回の懸垂になります。特に、2回目の懸垂ポイントを見つけるのが大変です。トポをしっかりと見ると解るのですが、四畳半ぐらいの岩の下にシュリングで作られています。岩の下をのぞかないと見つかりません。そして、懸垂の後、また、クライムダウンです。ミニマムボルトの精神だとこんな感じの懸垂になるのかなと思いながら、安全圏へ到着になります。それ以外のルートも登ったのですがトポが少々解りにくかったり、正確でなかった気もします。特に、懸垂が不安でした。
 
needlesはいろいろなグレードがあります。5.10以上が多いようですが、5.9にも⭐️⭐️⭐️⭐️のルートが結構あります。その辺を登って雰囲気をつかむと、また、needlesにまた来たくなります。needlesにあるすべての頂上に立ちたくなります。5.10以上、さらにその上にも取り付きたくなります。
ちなみに、キャンプ場にはトイレはありますが、水はありません。Camp Nelsonからだとneedlesに来る前に水をくめるようになっている場所があります。

 
景色といい、クライミングの内容といい、みんなが薦める理由が分かるエリアです。是非、登って欲しいエリアです。


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