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「パデルのやばさ」が分かる5つの数字

①スペイン人の8人に1人がやっている「パデル」

パデルとは、テニスとスカッシュを足して2で割らないラケットスポーツです。

全世界90カ国以上に約2万コート、競技人口1800万人、とりわけスペインではサッカーに次ぐ人気スポーツで600万人以上が楽しむ国民的スポーツとなってます。
スペイン人でパデルを知らない人はおそらくいません。
バルセロナなどの観光地の都市部にはあまりないですが、少し外れた住宅地にはパデルコートがたくさんあります。

パデルが流行っている理由はたくさんありますが、特に幅広く支持されているのは3つの理由があります。
①老若男女問わず簡単にできる
②ダブルス対戦(4人)でプレー
③戦略的で奥が深い(観るだけでも面白い)

手軽に誰でも簡単にはじめられるけど、はじめると奥が深いスポーツで、沼にはまっていきます。
そして、観ててもめちゃくちゃ面白いです。
↓2021年のスーパープレー集ですが、いくらでも見れちゃいますw

こんなパデルですが、1969年にメキシコで生まれ、ラテン系のスペインや南米(特にアルゼンチン)で盛んなスポーツでしたが、近年の世界中でのパデルの成長度合いが半端ないのです。

②2年で100倍のアジア・アフリカマーケット

2021年11月にUAEでアジア・アフリカ大会(世界大会予選)が行われました。
コロナ禍で不参加の国が多かったものの、日本・カタール・UAE・イラン・エジプト・セネガルが出場し、日本は決勝でカタールに敗れ、2位でした。

2019年3月に行われたアジア大会では、日本・オーストラリア・カタール・インド・タイ・中国が出場。当時のカタールはそれほど強いチームではありませんでした。約2年半で日本代表チームもかなり成長し、手ごたえがあったなかでの大会で、どの対戦相手とも苦戦を強いられ、アジア・アフリカチームの成長度合いに驚きを隠せませんでした。

約2年半で何が起こったのか。

2年半前まではアジア・アフリカでパデルコートがある国はほとんどなく、オーストラリア、タイ、インド、カタールそれぞれで片手で数える程度のコート数しかありませんでした。

それが、この期間でUAE全体では300コート以上(ドバイだけで160コート)、エジプトには130コート、カタールも120コート以上、中国でも50コート以上となり、環境が大きく変わっています。

そして、2021年の世界大会はカタールで開催されましたが、これまたとんでもない会場・環境での大会でした。
日本で言う、「有明」のようなカタールでのテニスの聖地にパデルコートが10面建てられ、選手ビレッジも完備されたなかでの大会となり、過去最大かつ、今後もカタール大会を超えるクオリティはかなり難しいのでは、と言われるほど素晴らしい大会でした。

アジア・アフリカ圏では王族・皇族がパデルをやって、施設に投資・プロモーションをしていることもあって、コート数・プレーヤーともに爆増しています。

③資産9000億のあの人がパデルに全力投資

カタールテニス協会の会長であり、パリサンジェルマンのオーナーであるナセル・アル=ケライフィ氏がパデルに投資し始めまています

https://padel-magazine.co.uk/nasser-al-khelaifi-appuye-par-qsi-lance-un-circuit-professionnel-de-padel/

総資産80億ドル(9000億円以上)といわれているナセル・アル=ケライフィが2022年からテニスで言うところのグランドスラムのような位置づけの大会を新たに作ることが発表されました。現在行われているワールドパデルツアーの賞金の約5倍とも言われており、世界のパデルマーケットがさらに拡大することが確実視されます。

カタールでの世界大会もそうでしたが、お金がある人が全力でスポーツに投資しはじめたらどうなるのか?
楽しみしかないです。

④6年で50万人増えたスウェーデンパデラー

各国で流行りだしているなかでも突出しているのがスウェーデンです。
2014年までそれほど普及していなかったパデルですが近年、仮想通過のような伸び具合を辿っていますw
2020年にはパデル人口が50万人を超えて、一気に国民的人気スポーツとなりました。
コート数も2019年717コートが2021年には3500コート以上と約2年で5倍以上と完全にバブリーな状態となっています。

グーグルトレンド(スウェーデン)での「padel」と「tennis」の比較ですが、2020年からパデルがテニスを抜きました。

スウェーデンの国民的スターのイブラヒモヴィッチもパデル大好きで、プレーもする&クラブ施設のオーナーもしています。めちゃくちゃいい施設なので行ってみたい。。。

また、今年のワールドパデルツアーのスウェーデン大会では、サッカースタジアムでパデル大会をやるようで、イメージが全くつかないですが、楽しみのひとつです。

https://www.padeladdict.com/el-swedish-ledap-open-se-disputara-en-el-tele2-arena/

ジダンもパデル大好き

サッカー選手つながりで、Z5 padelといういかにもジダンらしい施設名も2021年にフランスにオープンしました

サッカー選手とパデルはなぜか親和性が高く、各ヨーロッパクラブのサッカーチームのトレーニングやリラクゼーションの一環として、パデルが導入されていることが多いようです。

海外では当たり前の考えだったりしますが、一つのスポーツだけを専門的にやるのではなく、色んなスポーツを通じて身体能力やスキルを習得するのが大事という考え方があり、ジダンのパデルプレー動画とか見るとめちゃくちゃうまくてびっくりしますw

⑤日本のパデルコート数は29

一方で、日本には現在15施設29面しかありません。
これはこれで「やばい」のです。

大井町駅近に誕生した複合型スポーツ施設のスポル品川大井町にパデルコートがありましたが、2021年8月末で閉園となりました。(もともと3年間のみの営業)

そして、コロナによってオープンを予定していた施設もいくつかPendingとなってしまいました。

そんな中でも、2022年にはいくつかの施設がオープン予定となっています。
決まっているだけでも、調布、大宮、茅ケ崎、伊豆、大阪星田の5施設です。

少しずつですが、日本のパデルコートが増えていきそうです。

50コートの法則

世界のコート数推移を見たときに、「50コート」がひとつの基準となっています。
50コートを超えると翌年から倍々でコート数が増えていく国がたくさんあります。

国内のフットサルコート数の推移も似たような傾向ですね

引用:清立商工株式会社 https://seiritu.co.jp/futsal.html


日本でも2022~2023年には50コートにはなりそうな予感です。
そこからどこまでコート数を増やすことができるか、いちパデル選手としても、パデル協会広報の人間としても、楽しみだし、色々貢献していきたいと思っています。

パデル施設作りたい、土地あるよ、などなどあればぜひご連絡いただければ幸いです。

まとめ

ヨーロッパを中心に世界中で流行りまくっているパデルです。
日本にいると、世界の様子が分からないことだらけです。

去年11月に行ったアジア・アフリカ予選、世界大会で世界のパデルマーケットの成長度合いに驚きを隠せませんでした。

成長度とFIPの本気度をみるとオリンピック競技になることも、かなり現実的な目標となっています。

自分の力不足でまだまだ日本国内ではパデルが認知されていないのが現実です。ただ、世界のパデル事情を少しでも知ってもらいたく、noteに記載してみました。
世界中でこれだけ流行っているのは、必ず理由があります。

そう、パデルが楽しいから!w(単純)

そんなパデルを日本の人にも知ってほしい・やってほしいのです!!

やってみたい、話聞きたいという方はぜひお気軽にご連絡ください!!!



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