詩 「連なり」

たったひとり孤独な夜の悲しみや
他人と交じり合う社会の苦しみを
見て見ぬふりをして
季節は滑らかに移ろう

夜の濃さも
気の重さも
空の青さも
日に日に変わりゆく

今日がおわり
明日がはじまる
糸と糸とを繋ぎ合わせて
毎日を紡ぐ
その連なりの中で
いつのまにか切れてしまった細く柔らかい糸を
探す

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