喧騒

駅前の高架下で賑わう若者が
安い酒缶あるいは短い煙草を手に持ち
語らう言葉は吐いた息と共に無意味な空気となる

ひとつの集団ともうひとつの集団との間を
冷たい風が吹き上げる

どんなに深い夜も
人間が歩くための道を照らす明かりは消えない
美しい満月の夜でさえも

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