詩「湖」

春から夏へ移ろい行く季節
東の空に種火の様な小さな陽が昇り
とても静かな朝のはじまり

湖畔は新緑に彩られ
湖面は朝の空を映し
湖の中心には一羽の白鳥が
枝垂れ桜の様に幽玄と佇む

無音の湖に
白鳥の鼓動が
一音一音はっきりと響き
鼓動が鳴る毎に
存在する全ての物事が溶け合い
そして一体となる

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