詩 「生活」

希望と絶望の両方を
両肩に背負い、
夢と現実の狭間を
行ったり来たりしながら、
何も変わっていないようで変わり続ける日々を
ひたすら歩く。

願いが叶わないことを知りながらも
願わずにはいられない、
祈りが届かないことを知りながらも
祈らずにはいられない、
どうか、
どうか、
と。

回るごと羽根に
埃を薄く纏う扇風機が
電源の入る限り
ほとんど永遠に回り続ける様に、
生きる意味や生きた証
あるいは生きようとする意思
それらに関わらず、
命がある限り
生活は続く、
続いていく。

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