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秋と冬

秋といっしょに縁側に寝そべり

柔らかくて温かい秋陽の毛布に包まれて

ごろごろまったり日向ぼっこ

薔薇の木の枝に止まった雀の唄声に耳を澄まし

詩を読むようにゆっくり瞼を閉じる


眠気に誘われて夢への扉を開く

夢の入口から出口を探しながら彷徨う

夢の途中で非常扉を開けて瞼を開く

抱き合っていた秋はもうそこにいない

代わりに閑かな暗い冬が隣に立っていた

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