朝の最後尾

薄い布団の中で
鉛の様に重い身体を捩る

生暖かい陽光が襖の隙間から
一筋差し込む

眠い目を擦りながら窓を開けて
南東の空を仰ぐ

鈍い鳩の鳴き声

屋根の先端から滴る雨水

隣に見える梅の木

ごみ収集車が停まる音

珈琲の香

朝の最後尾になんとか合流する

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