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眠らない街
男女の集いが狭い歩道を広く使って派手な宴を開いている。一週間たった五日間の頑張りを讃えるには些かやり過ぎではないかと思いながらすり抜けようとすると声の大きい男性と肩がぶつかる。ぶつかったことにも気づいていない相手にそれとなく頭を下げ宴の邪魔にならないように去る。二人以上で横並びになって歩いている人間たちは肩を寄せ合いとても楽しそうで一人で歩いている人間たちは肩を窄めてとても哀しそうで私は後者。本当の暗い夜を探し求めて眠らない街を歩いてゆく。
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