朝の微睡み

小さな窓から射し込む陽光は
春の温もりを纏っている

食パンを齧る音
うぐいすが鳴く音
洗濯機が回る音
冷めた珈琲を啜る音
鼻を擤む音
色とりどりの音が朝を奏でる

一日を始める為に
幾つかの詩を読む

いつまでも始まらない一日
いつのまにか誘われた微睡み
眠に就て眠から覚めるまでは一瞬

朝は微風に吹かれて
次の風が昼を連れてくる

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?