詩 「軒下」

古本屋の軒下に並べられた文庫本を、
買い物袋片手に、
開いて読んで閉じるを、
何冊か繰り返し、
文字を読み進める眼が少しだけ濡れた古書を、
手に取った、
雨が降り始めてから、
降り止むまでの数分間。

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