春の濃度

朝日が射し込む角度は春
眠い目を擦りながら
目的地に着くまで停まらない時間から降りる

湿った暖かな微風
半袖姿の少年
桜の木に止まるうぐいす
春の濃度が増す

窓を開けて
息を吐く吐いた分だけ息を吸う
春の香りが気管から肺へそれから全身を駆け巡る

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