詩 「海風」

遠く
とても遠く離れた
海にぽつんと浮かぶ果ての地

見たことの無い花や
目の前に広がる空や
聞き慣れない言葉が
五感にまとわりつく

街灯ひとつとない
闇の様な夜は
今までで一番暗く静かで
やさしい夜

滴が頬を垂れて
前髪が海風に揺れる

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