惨敗して気づく「なぜ試合に出るのか?」の明確な答え
昨日、柔術の試合に出場しました。
青帯になって半年が経ち、道着ありの試合は2戦目です。残念ながら青帯初勝利とはなりませんでした。
青帯取得後の2試合の振り返り
2023年4月:全日本ブラジリアン柔術オープントーナメント
前回のギありは4月末に出場した全日本オープンです。初戦、ダブルガードでベリンボロを入るところを逆足のフットロックで止められて、その後50/50に漬けられて6分の試合中5分以上が双方が尻をついた攻防でした(0-2)。
その時戦ったSさんは試合遠征しまくりの柔術愛好家で、試合の運びも巧みでした。次の大会ではライトフェザー(下から2番目に軽量)なのに無差別級でも優勝して、翌月には紫帯へ昇格していました。
アダルト色帯の洗礼を受けました。
2023年5月:全日本ノーギ柔術オープントーナメント
5月末。大阪出張とちょうどかぶり、全日本ノーギに出場。アドバンスカテゴリで紫帯の方と試合。セコンドの石黒遥希さんから的確なアドバイスをいただいていたのに最後詰めきれず、序盤にもらったアドバン1差で初戦敗退。
全日本オープンはアダルトカテゴリのみ、全日本ノーギはエントリーが多いという理由でアダルトを選びました。2戦とも接戦だったので、「38歳だけどまだアダルトで戦えるのでは?」なんてことを思いました。……この時は。
今回、GroundImpact Eastに出場
今回はマスター2カテゴリでエントリーしました。
さすがに2連敗の状態で「アダルトだから負けた」は通じないと自戒を込めてマスター2へ。まずは青帯取得後1勝目を上げたいと意気込んでいました。
白帯時代からマスター1かアダルトに出ていないので、なんとなく「アダルト>マスター」と思っていたのですが・・・今回の試合ではおもっきり頭をカチ割られることになりました。
結果は圧倒的な敗北
フィジカル、テクニックともに及ばず
パスされたのも一本負けも初めてですが、それ自体は相手の実力が上だったので仕方ないです。「できるガードが少ない」「シッティングのまま戦える有効な攻め手がない」のも実力不足。練習をサボってるわけでもなく、取り組んではいけるけど、単に追いついていないということで。
悔しさは時間差でくる
試合後に退出しようとしたら待機席からスマホが持ち去られたり、ジムの仲間のセコンドなどでバタバタしていてあまり感情的な振り返りはなかったのですが、帰りの車の中で自分への憤りが沸いてきました。
動画見ていても、ふっと力が抜けているのがわかります。心が折れてしまった。こういうのは癖になるので、二度と起こらないようにしたいです。心だけを鍛えるのは難しいので、テクニックとフィジカルを鍛え、さらにどんなに苦境でも冷静に状況を捉えるように普段の練習から変えていきます。
学びの多い試合でした。対戦いただいた選手、ジムの仲間、あと丸一日子守りをしてくれた妻の家族に感謝です。
あらためて。なぜ試合に出るのか?
試合に出る目的は柔術が上手くなる、課題を抽出するためだと思います。多くの人も同じではないでしょうか? 「試合中のアドレナリンが出るのが好き」という人もいるでしょう。
昨年初めて試合に出た時にこんなことを書きました。
(↑ほーんと弱い癖に語ってしまうオレ)
僕は今日「なぜ試合に出るのか」という問いについて、新たな発見がありました。
A.憂鬱さを求めている
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お金も時間もかかる、道着チェックも気になる、体重も気になる、仕事とのスケジュールの調整も気になる。試合に出るのに妻に許可を得なくてはならないし、休日に子供の世話を丸投げする心苦しさもある。
勝敗とわず、出る時点でいろんなマイナスを背負うことになる。
一体、誰が得するんでしょうか?笑
試合前夜は「明日はやったるぜ!」と意気込むものの、朝起きると「ああ、なんでエントリーしたんだろう?」と憂鬱になる。
仕事や投資で憂鬱になることって全くありません。淡々と数字を見て、修正を加えていく。成約しようが収入が増えようが、はたまたその真逆のことが起ころうが常にブレない心を持っています。おそらく働く期間が長くなりすぎて、感情をコントロールする術を身につけてしまっているからでしょう。
でも試合前になると、ほんと憂鬱です。準備も面倒です。
なのに、試合に勝とうが負けようが終わったら「また次の試合もがんばろう」となる。感情が動く。
この矛盾する意味のわからない感覚を求めているんだと気づきました。
「自分探し」って馬鹿にされがちですが、僕はまったくそんなことは思いません。弱みや悔しさや憂鬱さに向き合う、これって自分探しとしか言いようがない。
これからも試合には出つづけます。極められた左肘が痛みますが、来週もグラップリングの試合があるのでうまく調整しなくては。8,9月はトータル6試合への参加予定です。
感情を揺らされながらも冷静に自分の弱点を克服しつつ、それでまた憂鬱とともに次戦の朝を迎えます。
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