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日記

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2024年5月の記事一覧

新しい書き手に(一)

新しい書き手に(一)

自分が初めて小説らしきものを書いたのは1992年5月。16、7歳だった。「幻想」という原稿用紙6枚の掌編。筋書きは「可愛い女の娘」が描きたいひきこもりの高校生が想像どおりの絵が描けずに鬱憤を溜めて夜の路上で強姦するというしょうもないものだ。当時は大友克洋『ショートピース』『ハイウェイスター』(共に1979)に心酔し、おそらく土田世紀『未成年』(1988)の影響下にあったのだろう。いまだ三島由紀夫、

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5月と9月のイベント

5月と9月のイベント

今週の土曜は東大の五月祭、日曜は文学フリマ東京へ出没予定。日々文学フリマの準備に追われている。春の新刊は2点。東北と伊藤計劃の冊子だ。が、SNSではvtuberだ、VRだ、アニメ批評だと先端の文化を扱う本が注目されている。むろん弊誌は売上度外視の活動である。今回の印刷代は計6万円程だ。各頒価1000円。元は取っておきたい。
ところで特集のテーマでかなり難儀した。老後の預金を切り崩して資料を揃えてい

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