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一人の母が安心して暮らせるため。その3 みまもりカメラ

距離が離れていても、母が少しでも安心して暮らせるために実施している 3つのことから、今回は、みまもりカメラのお話です。


離れて暮らす母に、万が一、何かあった時、例えば、倒れてしまい起き上がれなくなった場合に、私がいち早く気づくことができるように、みまもりカメラの設置を考え始めました。

初期費用は 12,510円。
月額費用は、Wifiの費用だけで、他にはかかりません。

警備会社のサービスの検討

まずは、警備会社のサービスを利用することを検討しました。
代表的な2つの警備会社から説明をしていただきました。
結論から言うと、母には使えないと判断しました。

警備をするためには、操作盤と、各種カメラ/センサー(屋外カメラ、屋内カメラ、窓の開閉センサー、モーションセンサー(人の動きを感知するためのセンサー)など)を家に設置します。
問題は、操作盤の操作です。
警備会社が、家の警備をするためには、家の状態を知る必要があります。
警備会社が、知る必要のある家の状態は、家に人がいて活動している(在宅)、家に人がいて就寝している(在宅(監視))、外出していて家には人がいない(外出(監視)) の3つの状態です。
家の状態により、各種カメラ/センサーで何を監視するかが決まります。
例えば、窓の開閉は、家に人がいて就寝している、外出していて家には人がいない時は、監視対象ですが、家に人がいて活動している時は、監視対象外となります。
そのため、操作盤には、その3つの状態を教えるための3つのボタンがあり、母がそのボタンを押す必要があります
3つのボタンとは、"在宅ボタン" "在宅(監視)ボタン"  "外出(監視)ボタン" です。
例えば、外出する際は、"外出(監視)ボタン" を押し、外出から帰ってきたら "在宅ボタン"を、そして、寝る時には、"在宅(監視)ボタン" を押す必要があります。
もし、外出から帰って来て、"在宅ボタン"を押し忘れて、窓を開閉すると、外出時に異常な侵入があったと判断され、警備会社に通知が行って、警備員が駆け付けることになります。
母がボタンを操作することは、母にとって、今までの日常にない行動であり、間違えた場合に、警備員が来ると思うと、ストレスを感じることになります。
結局は、在宅状態にしたままにして、ボタン操作をしなくなるのではと思いました。

何かあった時、警備会社の警備員の方が、家に駆けつけてくれることや、警備会社のステッカーなどは、警備会社にお願いする大きな魅了と感じています。
しかし、その魅力を考えても、操作盤を操作することは難しいと感じました。
母が操作盤のボタンを押さなくても、今の家の状態を理解し、その状態にあった警備をしてくれるようになることを願っています。

自分でカメラ/センサーを実家に設置する

そして、自分でカメラ/センサーを実家に設置することの検討を始めました。

私がカメラに持っていて欲しいと望む機能は、以下です。
・自分のスマホから今を見ることができる
・自分のスマホから録画された内容を見ることができる
屋内/屋外で使える
でもきれいに記録できる
動きを検出して記録してくれる
動きを検知したら連絡をしてくれる
USBケーブルにより電源供給できる

これらの要求仕様を満たすカメラを探していたところ、友達から薦められたのが、ATOM Camでした。 https://www.atomtech.co.jp/
当初、ATOM Cam は、屋外では使用できなかったため、ATOM Cam を屋外でも使用できるようにするための、ケースを使って屋外に設置していました。
その後、完全防水・防塵の ATOM Cam2 が発売され、現在は、屋内は、ATOM Cam、屋外は、ATOM Cam 2 を使用しています。

ATOM Camの税込価格は、以下です。
ATOM Cam : 2,500円 (ATOMストアでの購入価格)
ATOM Cam2 : 2,980円 (ATOMストアでの購入価格)
他に購入したものは、以下です。
ATOM Sensor : 4,000円 (ATOMストアでの購入価格。開閉センサー(2個)、モーションセンサー。ATOM Camと連動して動作する。ATOM Cam2とは連動しないので注意が必要)
マイクロUSB電源ケーブル 9m : 550円 (Amazonでの購入価格(いろいろ選べます)。屋外の設置に使用。標準では、1.8 mの電源ケーブルが同梱)
Micro SDカード 32GB : 1,240円 (Amazonでの購入価格(屋外なので、耐久性がありそうなものを選びました)。ATOM Cam の画像を保存する。直近3~4日分の画像が保存される)

今回の実家のカメラ/センサー設置イメージです。

画像3

このイメージを実現するために、必要な費用(税込)は以下となります。
ATOM Cam × 1 = 2,500
ATOM Cam 2 × 1 = 2,980
ATOM Sensor × 1 = 4,000
マイクロUSB電源ケーブル 9m × 1 = 550円
Micro SDカード 32GB × 2 = 2,480円
合計 12,510円

カメラ/センサーの役割と設定方法

■ 玄関の外に設置した ATOM Cam2 

実家に来る方の監視を目的として設置しています。
カメラを設置することにより、万が一の時の抑止効果にもなると期待しています。

ATOM Cam2 は、完全防水・防塵なので、屋外に設置できます。
コンセント部分は、防水処理がされていませんので、屋外のコンセントには指すのは危険と判断し、マイクロUSB電源ケーブル 9mを使って、屋内のコンセントに指しています。
屋外から屋内への引き込みは、フラットケーブルタイプのマイクロUSB電源ケーブルを使うことにより、サッシの隙間から引き込んでいます
カメラへの電源供給が、電源コードではなく、マイクロUSB電源ケーブルであることは、設置を考えると非常に良いことだと考えます。

ATOM Cam2 の屋外への設置は、ATOM Cam2 は、足に磁石がついていますので、屋外の金属部分に簡単に設置できます。
屋外に金属部分がない場合は、付属の壁設置用金属プレートを設置したい場所に付属の両面テープで貼り、ATOM Cam2 を設置することができます。

ATOM Cam2、ATOM Cam とも、画像に何か変化あった際に感知をするモーション検知機能がついています。
この機能により、スマホから、カメラの保存された録画を確認する際、モーション検知された一覧から、見たいところを選ぶこともできますので非常に便利です。

添付ファイル

■ 室内に設置した ATOM Cam

母のみまもりを目的として設置しています。

設置場所に関しては、母のプライバシーを侵害しない、かつ、みまもりの目的がはたせる場所ということで、母と相談して決めました。
たとえ子供であっても、カメラで見られているということは、当たり前ですが抵抗があることであり、難しい問題と感じています。
みまもりという観点からは、リビングの全体を映したいところですが、実際には、リビングの一部を映す位置に設置しています。

ATOM Cam2、ATOM Cam とも、現在の音も聞くことができますし、音も録音されます。
また、こちらの声を、カメラのスピーカーから出すことも可能です。
何か、母が困った際などに、カメラの映像と声を聴きながら、こちらから、話をすることもできます。
この機能は、テレビ電話として使っている Amazon Echo Show8 が機能的にも上ですので、現在は、ATOM Cam2、ATOM Cam の音に関する機能は、使ってはいません。

また、ATOM Cam2、ATOM Camには、音を検出する機能などもありますので、何か大きな音、例えば、母が倒れた際の音、を検知した際に、通知することも可能です。

■ 冷蔵庫のドアに設置した開閉センサー

母が、冷蔵庫の開け閉めをしているか、つまり、料理をしているかの確認の目的で設置しています。

当初、この設置には、母の反発がありました。
どうもおかしいなと思い、理由を確認すると、母は、このセンセーにより、冷蔵庫の中身がわかると勘違いしていたようで、冷蔵庫の開閉だけがわかると説明したら安心しました。
たしかに、出来てもおかしくない機能ではあります。
そして、きちんと説明することの必要性と難しさを感じました。

設置は、非常に簡単で、冷蔵庫の両面開きのドアの上に、センサーに付属の両面テープでつけるだけです。

長時間閉めていない時や長時間未検出する際などに、スマホに通知を受けることも可能です。
未検出する時間を1日と設定していますので、1日、冷蔵庫の開閉が無かった場合には、スマホに通知が来ることなります。

添付ファイル


■ 廊下に設置したモーションセンサー

赤外線で設置したまわりで、何かが動いたかを検知するもので、母が活動していることを知るため、廊下に設置しました。
母が廊下を通ると、記録が残りますので、何らかの活動をしていることがわかります。

モーションセンサーは、開閉センサーのような、長時間未検出する際などに、スマホに通知をする機能などがないことが残念です。

添付ファイル

カメラ/センサーを実家に設置してみた感想

設置した当時は、良く画像を見ていましたが、現在は、何か心配な時にだけ、確認の意味で見ています
やはり、何かあった時に、様子を知ることが出来るという安心感が一番得られたものだと思います。

しかし、何かあった場合に、すぐに見つけ出すことができるか、そして、見つけ出せたとしても、駆け付けるまで時間がかかることなどの問題は解決できていません。

すぐに見つけ出すことができるかは、なかなか難しいです。
家のどこかで倒れた場合の対応としては、ATOM Cam2、ATOM Cam が持っている音を検出する機能などが使えるかとは思っていますが、倒れた場所がカメラの撮影範囲外であれば知ることができません。
今出来ることは、冷蔵庫の開閉センサー、廊下のモーションセンサーなど、ある一定の時間に動きがないことを知り、ATOM Cam2、ATOM Camの映像の範囲で、振り返ってみるしかありません。

また、どこまで母のことを知ることが良いことなのか? どこまでなら、許されるのか? 距離感をどう保つか、その時に必要な情報はどのようなものがあるか? など、考えさせられる機会でもありました。

番外編

■ スマートプラグの設置

ATOM Cam2、ATOM Cam のコンセントと、コンセントのとの間に、スマートプラグを入れています
スマートプラグは、私が遠隔から、コンセントの抜き差しと同じことを行うことができるものです。

スマートプラグを使っている理由は、ATOM Cam2、ATOM Cam が応答しなくなった時の対応のためです。
ATOM Cam2、ATOM Cam が応答しなくなった時、私が遠隔から、スマートプラグを操作して、ATOM Cam2、ATOM Camの電源の切って、再度、入れる操作を行うことにより、応答するようにすることが出来ます。
いままで、応答しなくなった際、1度を除いて、スマートプラグで解決しました。
1度は、解決せず、実家に戻り対応しました。
OSのバージョンアップを行うと、応答しなくなることが多いようですので、OSのバージョンアップは、実家に戻った時に実施することにしています。

■ スマート体重計の設置

ある会合で、母の健康状態を知るため、母の体重を遠隔で知りたいというお話がありましたので、我が家で行っていることですが、実家にも応用できるのでご紹介します。

我が家では、スマート体重計を使って体重を測定しています。
スマート体重計を選ぶ際、Wifi対応のスマート体重計を探し、該当した体重計が 「Withings Body + WBS05-WHITE-ALL-JP」です。
スマート体重計のほとんどは、Bluetooth対応のもののため、体重計のそばに、スマホを持っていく必要があります。
スマホがないと、記録できないというのでは、スマホを持ち歩く習慣のない母がいる実家では使えません。
実家で母の体重を知りたいなら、Wifi対応のスマート体重計を購入する必要があります。
Wifi対応のスマート体重計であれば、実家の母の体重を、スマホから確認することが可能になります。

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