営業に来た人の転職相談に乗った話

当時、マーケティング部で働いていたときに、色々な会社から営業を受けました。

いつものように営業を受けたある日
会社の説明を受けた後に、
営業のAさん「わたし、実は転職したいんです。ノブ夫さん相談に乗ってもらえませんか?」
採用面接なんてしたことない私に、営業の後にする話としては、TもPもOも違ったと思ったが、それよりも興味が勝ったので
私「どんな会社に就職したいんですか?」と返答しました。

Aさん「私、街づくりに興味があって、できれば○○不動産の都市開発で働きたいんです!でも私のやっている仕事は、店舗の装飾とかなので、経験が違い過ぎて・・・どうしたらよいと思いますか」

Aさんから出てきたのは誰もが知っている超大手企業・・・

私「(どうしたらよいとか言っても・・・)」
私「(店舗開発と都市開発、何か関連はないものか・・・)」
正直、都市開発のことも店舗開発のことも分からない。

私「街っていうのは、結局1つ1つのお店や家の集まりだから、Aさんの店舗開発の経験を活かして、ミクロな視点から街づくりに貢献できると思いますよ、って感じのことを言ったらどうでしょう・・・」
とりあえず、その場しのぎの思い付きを伝える当時の私

Aさんは、キラキラした表情で
Aさん「ありがとうございます!それでいってみます!」

2か月後にAさんから連絡がありました。
Aさん「新しい担当の紹介をしたいのでお時間いただけませんか?ノブ夫さんのおかげで○○不動産の内定もらえました!ありがとうございます!」

きっとAさんが努力した結果だと思いますよ。4年ぐらい前の話なので、いまでは立派にやられていると思います。

この件で思ったことは、2つのことを関連させて、価値を生み出すことの大事さという点です。

Aさんは、「店舗開発」と「都市開発」という2つにあまり関連性を感じていないようでした。「都市開発」というものを因数分解してあげることで、「都市開発」の中に「店舗開発」も含まれるということに気づいてもらえたようで、そこから都市開発への知識を深めていったようですし、「都市開発」を担当している人間の中で「店舗開発」をやってる人間なんてほとんどいないので、それは強みとして出せたのだと思います。

自分の持つ円と相手の持つ円の重なる所をしっかり見極めて、何をギブしていくかっていうのは、いろんな場面で活用できそうだと思いました。

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