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「子育ての正解、不正解」の捉え方

「子育ての正解、不正解」

子供を産むと意思決定した瞬間からはじまる、永遠の悩みだと思います。
その悩みの考え方、捉え方の1種をシェアさせていただこうかと。「スッキリ」はしませんが、「ナルホド」とは思うかと。

いい例えを聞いたので丸パクリです。

まずは「子育ての正解」についての考え方。

下記の質問の正解を考えてください。


【 「□+□ = 10」 四角に入る数字は? 】



正解は、「1,9」、「2,8」、「3,7」・・・「7,3」「8,2」「1,9」

この10パターンだと思った方。それも正解です!!

ただ、今一度思い返してみましょう。
今、無意識的に「整数」だけから選択して10パターンだと考えたかと思います。小学校低学年向けのテストだったらこれが正解。

世の中には、「分数」、「小数」、「虚数」という概念も存在していますよね。
と考えた時、「∞パターン」存在しているんですよね。この問いが高校生向けだったら先ほどの10パターンのみでは足りないということです。

この話から「子育て」に関してつなげていくと2つ見えてきます。

1つは、

子育ては「正解」は絞られておらず、その数はご家庭・お子さんの状況により無限に存在する

ということ。

  • 完全母乳で育てなければならない

  • 幼稚園は有名な〇〇園に入れなければならない。

  • 小学校から受験してレールに乗せてあげるのが今の正解 ・・・

ってあたかもそれが「唯一無二の正解」かのように語られますが、数式でいうと「□」の中に入るパターンの1つの可能性であるだけで、「唯一無二の正解」ではないんです。

もう1つは、

子育ての選択肢は自分の持っている情報、意識の向いている情報で選択してしまう

ということ。
さっきあげた例は「私が知っている情報」のそれっぽい選択肢しか記載してないです。世の中には多くの情報があります。

  • アメリカの学者さんが論文でものすごい子育て方法の発表をしているかもしれないですが、私は知りません。

  • ブラジルの田舎の農家さんの子育て論がめちゃくちゃうちの子の状況にフィットするかもしれませんが、私は知りません。

  • たくさんの子育て本を読みました。実践していないものもたくさんあります。その中に、うちの子にフィットするものがあったかもしれません。

これも数式でいうと、「□」に入る数字として概念を認識していない。
「虚数」の概念を知らなければ、「□」にそもそも虚数を入れようとしないし、認識していても優先度が低ければ、「整数」の方を「□」の中に入れがちで正解の選択肢をすごく絞り込んでしまっているということ

つまり、

  • 子育てに唯一無二の正解はなく、そこを深く悩んでも仕方がないので、今のお子さんに合った子育てを常に考えること

  • 子育ての方向は自分の持っている情報や優先している内容から選択しているということを認識すること

これを頭に入れておくと「子育ての正解」の捉え方は変わってくるかなと思います。少なくとも、「唯一無二の正解」探しに翻弄されたりすることは減るかなぁと思います。


さて、「子育ての不正解」について考えましょう。

また先ほどの数式の例。

【 「□+□ = 10」 四角に入る数字は? 】

この不正解も無限大にありますよね。この10という数字を目指すのであれば、四角の中の組み合わせで、

「1,10」「20,45」「100,500」

は絶対にあり得ない不正解だということ。

これも子育てに置き換えると、

  • 「体罰」「暴力」など、絶対に誤っている子育て方法は存在するということ

ここで改めて思い返してください。
昔は体罰や暴力は当たり前だったということ。
そして、それが今だに「正解」とされて育っていたりして、児童相談所などに行くような子供達が一定数いるということ。

そして認識してください。

その不正解を実施しているのが、自分かもしれないということ。


これは認知科学的な話ですが、「自分は間違っていない」と考えてしまう理由があります。それは、

  • 自分の知らない情報や科学の話を聞いた時、人は無意識的に否定してしまうということ

自分の中で消化しきれない情報や、これまでの自分の常識や価値観と違う話をされた時、とにかく否定したくなる傾向が日本人にはあります。
これまでの自分の生き方違う、生命の危機レベルの話と脳は認識してしまうので、心の底からの恐怖や嫌悪感が湧き出てきます。

本当に、強い拒絶反応が出ます。

これが起こる理由として、日本の教育、偏差値や点数という「唯一無二」の指標で縛られて育ってきた結果で、仕方のないことでもあるのです・・・。

これを認識した上で自分以外の方の反対意見や、全く別の理論にも耳を傾けてみてください。
全てを受け入れろというわけではないですが、そもそも自分の知らないような概念が存在していることも本当に多いので。


さて、長くなってきましたし、とても混乱させたと思いますのでまとめますね

極論、私が伝えたい「捉え方」は下記です。

【子育ての正解とは?】

  • 子育てに絶対唯一無二の正解はないということ

  • その子育ては自分の持っている情報や優先度の高い内容を無意識的に選んでいるということ

【子育ての不正解とは?】

  • 子育ての不正解は絶対にあるということ

  • そしてその子育ての不正解を自分が実施しているかもしれないということ

この意識を持って、常に子育てに関しても学び続けて常に自分に問い続けることしかないかと思っています。

そうすることで、子育てに関する変なこだわりや悩みは消えて、

「この子のために、こうしなければならない」

ではなく

「この子のために、これからどうするか?」

という視点に立てると考えています。

捉え方の参考としてください。

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