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カフェストーリー・シンガポール編~シンガポールの日常の朝ご飯にふれる

先月(2023年7月)末に、4年半ぶりに、純粋な旅行としての海外旅行に出かけることができた。航空券の安さなど様々な理由から渡航先はマレーシアに決定した。ただし、行きのフライトはスクートのため、シンガポール乗り継ぎだ。だったら、乗り継ぎ時間を長くして、シンガポールの町の中に行ってみることにしよう。中心部の観光地は一通り訪れたことがあるから、どうせならローカル食堂とかに行ってみたいなあ。というわけで、googlemapとにらめっこしながら決めた降り立った。それが”Bedok”駅である。


Betokの駅前は1階が店舗の団地が建ち並ぶ

Bedokはシンガポールの都心とチャンギ国際空港の中間にある普通の町。駅の周囲には大きな団地がたくさん建ち並ぶベットタウンのようだ。


駅前にはこんなオブジェも。ちょっとレトロ?

このベッドタウンの中に、ローカル度100%のホーカー(屋外複合施設の形態をとる屋台街)がある。名称は”Blk 216 Bedok Food Centre&Market"。駅から徒歩5分でくらいで行ける場所にある。朝早い時間に訪れたせいか、団地の中は比較的静か。ホーカーも遠目には静かに見える。


216 Bedok ホーカー

ところが、敷地内に入るとまだ朝7時台だというのにたくさんの地元住民が食事をしに来ているのだ。


朝7時台ですでに賑わっている”216 Bedok ホーカー”

都心の観光地化したホーカーは以前訪れたことがあるが、ここにはわざわざやってくる観光客はいない。台湾では朝食も外食で済ませることが少なくないが、シンガポールでも同様なのだろうか?

ともあれ、僕もそこに交じって何かトライしてみよう。というわけで、目についたのが、この類のコーヒーショップである。


どの屋台もこのサイズ。効率よい配置でメニューはどこも多い。

ちょっと薄暗いが、ホーカーの中には、このような屋台がずらりと並んでいる。その中には、写真のようなコーヒーショップが何軒もあり、どこも賑わっている。メニューは、ドリンクは多彩だが、フードはトーストが中心のようだ。


シンプルな組み合わせだが、実は結構お腹にたまるセットだ

今回注文したのは、コーヒーセット(3.2シンガポールドル≒320円)。トーストは、シンガポールやマレーシアでは同じもの「カヤトースト」。カヤトーストとは、カヤジャムをたっぷり付けたトーストのこと。このジャムは、ココナッツミルクと砂糖をベースに作られたジャムで、かなり甘い(そして結構クセになる)。これに卵がつき、あとはドリンク。周りを見ると、年中暑い国なのに、ホットコーヒーの人も多かった。このコーヒーがすごい。とても甘いのである。ホットコーヒーの中に砂糖と練乳を入れるのがここでの流儀のようで、下手な台湾のラテよりもよほど甘い(でも、おいしい)。なお、卵は一見するとゆで卵だが、知らずに割ってみたら、中はトロトロの半熟卵だった(一瞬びびったな)。

ちなみに、この時間帯でも、麺類やご飯類の屋台で、もっとヘビーな料理を食べている人も多い。住民の多くは中華系のようだ。耳に入ってくる言葉も中国語の時が結構ある。台湾の朝ご飯風景とはかなり異なる様相だが、住民の活気が感じられるのはとても楽しい。甘いコーヒーが苦手な方でも、この雰囲気を感じに来るだけでも、ローカルのシンガポールを垣間見てみてはいかがだろうか。

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