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金剛寺、観心寺 河内長野、秘仏公開の旅〜三大如意輪観音

この日は河内長野の二つのお寺、金剛寺と観心寺、どちらもが国宝の秘仏を公開されるのを観に行こうと、友人と彫金の先生と3人で出かける。
12時半に河内長野の駅に集合。河内長野って近鉄と南海が一緒の駅なんやね。この日の二つのお寺は各寺へ行くためのバスはあるけど、その途中の寺と寺をどうやって動こうかと思ってたら友達がレンタカーを借りてくれた。ありがとう!おかげで旅はスムースに!

最初に金剛寺へ。
ここには三年前に行ったことがある。その時は障子の一枡ぐらいの穴から本堂の中を見れるようになっていて、その中の丈六の大日如来と不動明王にびっくり!特に三世明王が左に傾いているところが妙に気になっていた。

天野山 金剛寺

その秘仏が1年に4日間だけ公開する。それも観心寺の如意輪観音と日を同じくして公開してくれるという見仏ファンにはありがたいスケジュール。どちらも真言宗なので仲良しなのかな??w

その国宝の三体のデカい仏さんに圧倒される。こちらは快慶の弟子の作とのこと。

発見された当時はまだ重要文化財だった。国宝になったのはH29年

流石、南朝の後村上天皇が5年ほどここで政治を行い、北朝の三上皇が同じ時期に幽閉されていたという由緒正しすぎるお寺だ。天皇がおられたという奥殿やお庭も素晴らしく雅。堂々としているのに何故か寂しさも感じる土地に思えた。京都からこんな山奥に連れてこられた上皇たちの無念や、その後の南朝の行く末を思ってしまうからかもしれない。

奥殿の庭園

そして次に、今回のメインイベント、観心寺へ。この旅は前回、同じメンバーで室生寺で如意輪観音の素晴らしさに触れた時に、三大如意輪観音の話になった。室生寺と西宮の神呪寺とこの河内長野の観心寺が三大如意輪観音で、先生が、「お友達がが観心寺で如意輪観音の赤の美しさをほめていたのよ」と言われて、それならば見にいこうということになったのだ。私は神呪寺も拝見してるのでこれで制覇できる!w

観心寺

観心寺もとても大きいお寺だった。

秘仏公開の日ということで、100人づつ30分交代で本堂の中に入ることができる。到着したら10分後に入れてもらえる事となり、お話の上手なお寺さんの解説を聞きながら如意輪観音をじっくりと見せていただいた。金剛寺の丈六の仏さんと比べるととても可愛らしい如意輪観音の大きさは1メートルらしい。どっしりしたお厨子の中に入っている。その中で、可憐に複雑なポーズで座っている。ほっぺがぷっくりして愛らしい。先生の友達が言ってたように光背の赤色が美しい。

あくまでも個人的見解だけど三大如意輪観音、室生寺は妖艶、観心寺は可憐、神呪寺は中性的やなあと思う。

楠木正成の首塚もある

この時のお寺さんのお話で、観心寺は、空海が高野山から京都の東寺へ行くまでの中宿として発展したと。高野山から最初の宿が観心寺、その後四つほどの有名なお寺があって、5日か6日かで東寺に到着したらしい。そのルートについてすごい興味があって、以前検索したこともあったんやけど、その時よくわからなかった。で、へえええ!と思ったのに、そのお寺をすぐ忘れたわ。。。メモしたらよかったと反省。

南河内に行くと、楠公さんと南朝についてもっと知りたいと思うのに、すぐ忘れてしまう。南北朝情弱やからいつかよく知ってる人に連れて行ってもらいたいなああw

車を返して、難波まで!南たこ梅でおでんを食べて、宗右衛門町のええバーでお酒をいただいて、9時前には家に着いてた。楽しい1日でした。

23.4.17


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