「これって”やりすぎ教育”?」 NHKウワサの保護者会に出演します
来週土曜日、NHK「ウワサの保護者会」に出演します。
タイトルは、「これって”やりすぎ教育”?」
5月29日(土)21:30-21:55(NHK Eテレ1・東京)
再放送①:5月31日( 月)午前11:05-11:29
NHK総合 再放送②:6月5日(土)午後0:30-0:54
Eテレ NHKプラスにて 5月29日(土)から一週間配信
2019年12月25日に、やりすぎ教育、であさイチに出演しました。
一年半経って、今度は尾木直樹さんの番組です。
既に4月に収録は終わっています。
ポプラ新書「やりすぎ教育」のタイトルは、
「あさイチ」のタイトルからとったものです。
もともと教育虐待についてということで出演依頼が来たのですが、
教育虐待ということばは誤解を生みやすいので
自分からは使わないできたということを説明したところ、
NHKさんが考えて下さったのが、「やりすぎ教育」ということば。
今回の出演依頼も、当初は「教育虐待について」だったのですが、
いろいろとお話ししているうちに、
では、こちらのタイトルも「やりすぎ教育」にしましょう
ということになりました。
どういうことかというと、
虐待、というのは、「とんでもない人がひどいことをする」
というイメージで、虐待をしている人が責められる社会だけれど、
実は、虐待をする人は、
自分自身が追いつめられている人だったり、
人に対してどうコミュニケーションをとればいいか知らない人だったり、
自分自身がそういう扱いを受けてきた人だったりするので、
その人を責めても問題は解決しないのです。
虐待をする人がどうしてそういうことをするのかを周囲が理解して、
虐待しなくても済むようにすることが何より大事。
センセーショナルに「虐待発生!」「子どもや高齢者がかわいそう」
と言って煽り立てると、
余計に虐待は隠れた場所で行われるようになっていくのです。
そこで、教育やしつけの名の下に行われる強制という虐待で、
家庭内のみならず学校や社会全般の大人から子どもへの行為、
を言い表すのに適切な言葉として、
Educational Maltreatment エデュケーショナル・マルトリートメント
という言葉を考えましたが、
(造語なのですが、海外では「新しい概念だ」と評価されました)
日本人にとっては長いし、混乱しやすい
(「マル」は「だめ(バツ)なこと」を意味する接頭語)
ということで、メディアからは却下されてしまい、
やっぱり「教育虐待」が拡がってしまいました。
それでも、自分が出る番組では、ディレクターさん
(あさイチは、古島洋太さん、ウワサの保護者会は渥美素子さん)
に丁寧に丁寧に説明して、台本を何度も書き換えていただいて、
スタッフの皆さんで協議していただいて、
タイトルまで変えていただく、ということをしてきたのです。
(スタッフの皆さんの丁寧な番組作りとご理解に本当に頭が下がります)
今回はNHKの番組ということで、撮影の時には、
NHKエデュケーショナル代表取締役社長の熊埜御堂朋子さんが
来てくださって(東大駒場時代の仲良しでした)、
久しぶりの再会がとにかくうれしくて。
(そのあとで、書籍のシェアもしてくれました~)
スタジオには、子どもに熱心に勉強させようとしている2人のお母さんと、かつてやりすぎていて今は気づいて親子支援をしている後藤誠子さんと、
自分も子育てをしているアナウンサーの小山径さん、尾木直樹さんと私。
内容は・・・ぜひ見て下さいね。
終わった後は、お母さんたちとおしゃべりしてから帰ったのでした。
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