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これからの遊び場‣居場所づくり2  本当に言いたかったこと

今の日本では、遊びも居場所も、あっという間に商品になり、遊び場もあっという間に、大きな組織の狩場になります。

子どもの遊び場がない、居場所がないと、国や住民から指摘された自治体や首長たちは、税金を投入して、プレゼンがうまく、管理運営ができて、見栄えのいい遊びの場をさくっと作ってくれる外部団体や企業に委託をするでしょう。

大きな団体がより大きくなるように、ピラミッド型社会はできているのです。

他の場所で経験のある団体が選ばれ、主婦がたちあげようとして何年も右往左往している団体は、置いていかれるでしょう。それは市場原理の働く社会においては、普通のこと、当然のことです。

何年もかかって市民が育ちながら作っていくような活動は、不安定で、信用されないのです。

だったらどうしたらいいのか?

嘆いている時間はありません。
うらやましがるのは今すぐやめましょう。

学ぶしかないでしょう。できている団体に学びましょう。
市民によるコミュニティワークを学びましょう。
一人だったら、ふたりになりましょう。
お金がなければ集めましょう。

もし、市民の立ち上げをサポートすることができる団体があったら、そこに頼りましょう。そういう団体を作る力のある人たちはぜひどんどん作って下さい。主婦たちや子どもたちからはお金を取れないから、どうしたら中間支援組織として、行政からお金をもらえるか、助成金を獲得できるか、寄付金を募れるか、それも含めて考えてください。

本気で常勤で仕事をしているビジネスパースンたち人たちと同じ土俵に立たなければならないのだから、「できないんです」「わからないんです」「お金がないんです」と言っている限り、チャンスはやってきません。

諦めないことだと私は思います。

遊び場や居場所には、特に子どもを育てている女性の視点が必要です。子どものいない女性も、男性社会で身につけた視点を伝えて協力してください。遊びの世界まで、男性主導にする必要はありません。すでにそうなりかかっていませんか?

女性は子どもの頃からディスエンパワメントされて、前に出たがりません。でもそうなるよりも前、女の子は、ピッピだったのです。モモだったのです。女性はかつてそうなりたかった女の子なのです。

どの子が誰の子で、どの大人が誰の親だかわからないくらい、みんなで子どもを育てる社会を作りましょう。

親が、自分の子どもだけを連れて来て、自分と子どもの分のお金を払って遊ばせる場は、特別な場です。

親が車で子どもたちを連れて来て、出来上がった場所を見て、すてき!と言って遊ぶのは、子どもたちの地域の遊び場ではなくて、「どろんこ遊びのできる遊園地」です。

もちろん、いろいろな場があっていいのです。
夢の国も必要です。私も利用したい。

でも、夢でない日常を支える場所が、今の日本の全国津々浦々に喫緊に必要です。

どの子も、どの親子も、歩いてきて、毎日遊べる場を作ることが必要なのです。求められている場は、地元の人たちによって支えられているたくさんの小さな場です。

税金はそういう場に投入されるべきだと、私は思います。

・・・昨日、たくさん話しましたが、本当はこれだけ言えればよかったのです。シンプルなんです。

#冒険遊び場づくり協会 #一般社団法人ジェイス #プレイワーク #居場所 #子ども #社会的マルトリートメント  
   


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