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オンライン授業が続く新陽高校のみんなへ 【週刊新陽 #46】

北京オリンピックで新陽高校の卒業生たちが活躍中です。

スノーボードのスロープスタイルとビッグエアには、2018年3月に卒業した濵田海人さんが出場。スロープスタイルでは決勝に進み、見事8位入賞しました!おめでとうございます!!

今回のオリンピックに参加している新陽卒業生が実はもう一人います。スノーボード・ハーフパイプの日本コーチを務める村上大輔さん。金メダルをとった平野歩夢選手など、日本の選手をスタート地点で送り出していた人物です。

世界の舞台で挑戦する卒業生たちの姿、かっこよかったですね。

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さて本日2月16日、全国で確認された新型コロナウイルス新規感染者は9万人、先週よりはやや少ないものの依然として高い水準を維持しています。

厚労省によると、14日までの1週間に全国で確認されたクラスターは過去最多を更新。オミクロン株が今までにない感染の強さと速さで猛威を振るっていることが分かります。

この状況を受け、新陽高校では2月18日までとしていたオンライン授業を延長することにしました。

さらに、先週末からの数日間で生徒や教職員の感染が複数確認されたため、これ以上の拡大を防ぐために約1週間、教員の完全在宅勤務を決定しました。(緊急対応についての保護者向け文書はウェブサイトにも掲載しました▶︎ https://sapporoshinyo-h.ed.jp/news/2022/11438/

保護者の方々へは文書を配信し、生徒たちへは各担任から説明をしてもらっていますが、このような先が見えない不安な状況の中さらに関係者の感染が相次いでいる非常事態に、私からも生徒へ動画メッセージを送りました。

動画よりも文字の方が見やすい生徒もいるかもしれないので、こちらに記載します。

止まらないコロナ感染の波


今週、保護者の方々宛に出した2つの文書について、私からも皆に直接伝えたいと思ってこの動画を撮っています。少し長いですが、どうか最後まで聞いてください。

本日2月16日、北海道の新規感染者数は2815人とのことです。これは、先週よりは少し減っているものの未だ高い水準で、第6波が収まっているとは言えません。このような状況ではまだ登校は再開できないと判断し、オンライン授業を3月4日まで延長させてもらうことにしました。

冬休み明けから1ヶ月オンライン授業が続き、みんなもきっとストレスがたまったりモチベーションが上がらなかったりしているところ、さらに延長というのは心苦しいのですが、これが、月曜日に配信した文書の内容です。

そして、今日から1週間、先生たちは在宅勤務になります、というのがもう一つのお知らせです。昨日、生徒や教職員など新陽の関係者で感染が複数確認されたので、これ以上広がらないようにするためです。

こちらは、先生たちが授業を配信する場所がこれまでは主に学校だったのが自宅になる、ということで、みんなのオンライン授業というかたちや時間割が大きく変わるわけではないです。

ただ、先生の中でも何人かPCR検査で陽性となったり、他にも熱や喉の痛みが出ていたりするのでお休みを取ることになり、個々の授業では内容や担当の先生が代わることがあり得ます。

オンライン授業が続く中で

ここで、「オンライン授業にしていたのになぜ校内で感染が広がってるの?」「学校で感染者が出ないようにするためにオンラインにしてたんじゃないの?」という疑問を持つ人もいると思います。

たしかに、そのためにオンライン授業にして、先生たちも可能な限りテレワークを推奨して、学校に来る人数を制限し、来ても密にならないように感染対策をしてきました。だから、他の高校や全国でも小中学校の学級閉鎖や休校がやむを得ず行われている一方で、新陽は学校や授業を止めずにやってこられたと思っています。皆さんの協力のおかげです。

ただ、今回は「全国大会を控えた部活の練習」や「外部と連携した課外活動の準備」という特別に許可を得て登校していた生徒たちと、2月15日の入試のため出勤し、どうしても集まって作業せざるを得なかった先生たちの中で、感染が広がってしまいました。

部活も課外活動も、そして入試に関する業務も、それぞれきちんと感染対策はしていたので、今回のことは誰のせいでもありません。オミクロン株の猛威に対応しきれなかった今回の結果に何らかの問題があるとすれば、それは校長である私の責任です。みんなを不安にさせて本当に申し訳ないと思っています。このことを重く受け止めて、どうしたらこれ以上広がらないか、1日でも早くこの事態を収束させ、みんなの学校を守れるか考えています。

そして、感染してしまった生徒や教職員、そして他にも発熱や喉の痛みなど体調不良となっている人たちがいますが、重症化せずに、早く元気になってくれることを祈っています。

それから、今これを聞いてくれているみんなのことも心配です。この数日、私自身も在宅勤務でずっと家に一人でいます。ずっとパソコンに向かっているから身体は固まってくるし、目も痛い。何時間も誰とも話さずにいると、そのまま声が出なくなるんじゃないかと思うこともあります。

だから、もう1ヶ月も(この1年の中でいえばもっと長い期間)オンライン学校が続いているみんなのストレスや不安はどんなだろう、ととても心配しています。

ただ現時点で、いつになったら登校を再開できるか、まだみんなに約束できません。希望的観測で無責任なことを言えないからです。

生徒たちへ伝えたいこと

だから、私が今言えるのは、学校がどんな状況にあるかということ。人は、『情報』がないと不安になります。少しでも今の状況を伝えることで、みんなの不安のもとが明らかになるといいな、と思って話しています。

それから、もう一つ伝えたいのは、気になることや不安なことがあったら溜め込まずに声をあげてほしい、ということです。担任でも教科担任でもいいし、教育相談のフォームに書き込んでくれてもいいし、私にチャットやメールをくれてもいいです。

最後に、さらにもう一つ。みんな「雑談しよう」!

急に何言ってるの?って思うかもしれないけど(笑)。

今日は、月に1回の、先生たちみんなで研修するはずの日でした。いつもはテーマを決めて対話しながら学ぶのですが、「今日はただ、対話しよう」ということになりました。

全員在宅なので、もちろんオンラインで。zoomのブレイクアウトルームに分かれた5〜6人で対話しました。ワークショップとか会議じゃなくて、テーマも結論もない雑談です。

短い時間だったけど、各部屋から戻ってきたみんなの顔が、最初に集まった時に画面越しに見えたときよりも明るくて緩んでいました。

だから、みんなもときどき雑談してみてください。授業の合間に、みんなから先生に「そろそろ一回雑談しよう」って提案してみるのもいいかも。

早くこの感染の波がおさまって、またみんなが学校に来られるようになって、廊下や教室で雑談している姿を見たいです。

その日のために、まずは今の事態を収束させることと、感染状況が落ち着いた時にちゃんとみんなを迎えられるように学校の環境を整えておくこと、しっかりやっていきたいと思います。

だからみんな、どうかもうすこし踏ん張ってください。だけどくれぐれも無理はしないで。自分の体と心を大切にしてくださいね。くりかえしになりますが、困ったことや気がかりなことがあったら、いつでも連絡ください。

以上、校長の赤司でした。

【編集後記】
2月16日の『中つ火を囲む会』は、『ただ対話する場』になり、参加も任意にしましたがほとんどの先生がそのまま残って最後まで参加してました。「家から配信するためのグッズを買ったら便利だった!」というアイデアの共有や、「生徒に感情を伝えるか、伝えないか。」という熱い教育論が交わされたグループ、「最近つい考えちゃうことがあって・・・」と悩み相談のような話も出ていたようで、それぞれ話が尽きないくらい雑談が盛り上がったようです。先生たちの少し緩んだ顔を見て安心してる自分に気づき、私自身が一番不安だったのかもしれないな、と思いました。

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